京都丹後鉄道(北近畿タンゴ鉄道が施設保有、WILLER TRAINSが運行)の新しい特急車両「丹後の海」に2編成目が登場する。12月26日から運行開始される予定だ。

京都丹後鉄道「丹後の海」2編成目の車内に本金箔の装飾品も設置

「丹後の海」の1編成目(KTR8011・KTR8012)は11月13日にデビュー。水戸岡鋭治氏の設計・デザインで「タンゴディスカバリー」車両を改造し、「海の京都」をイメージした藍色メタリックの車体に、金色のシンボルマークとロゴタイプを配した。

2両編成の1号車が指定席、2号車が自由席で、ともに木をふんだんに使用した和テイストの車内とし、自由席車両にパブリックスペースも設けた。1編成目は11月21日以降、JR京都駅発着の特急列車にも使用され、奇数日は特急「はしだて」(京都~久美浜間)、偶数日は特急「まいづる」(京都~東舞鶴)として運行されている。

新たに登場する2編成目(KTR8001・KTR8002)では、京都表具協同組合の全面協力を得て、自由席車両のパブリックスペース天井部分に金箔の装飾品を設置した。お椀型の曲面に本金箔を施工しており、箔と箔の継ぎ目をきれいにそろえ、接着と表面コーティングに自然素材の膠(にかわ)を使用するなどの工夫も。「本金箔の空間は運気が上昇するといわれ、縁起のよい空間の中で鉄道の旅をお楽しみいただけます」とのこと。

本金箔の装飾品は下から照明を当てることで輝きを増し、贅沢な空間を演出。車内の48枚の額絵や、窓枠などに施された組子細工も1編成目とは異なるデザインとなる。

「丹後の海」2編成目の車内

2編成目のデビューとなる12月26日は丹鉄線内のみ運行。宮津発福知山行の特急「たんごリレー2号」で営業運転を開始し、特急「たんごリレー1・3号」「たんごリレー4・6号」の他に快速・普通列車(全車自由席)の運用も予定されている。