神奈川県厚木市の地ビールメーカー、サンクトガーレンは2016年1月8日、バレンタイン向けのチョコレート風味ビール、通称「チョコビール」を4種の味で発売する。

バレンタイン向けチョコレート風味ビール4種を発売

ビールの材料のみで造った、ビターなカカオのような風味のビール

「チョコビール」は、チョコレートを使った甘いビールではなく、ビールの材料のみで造ったビターなカカオのような風味のビール。2006年より毎年バレンタインシーズン限定で販売し、今回で11年目。ここ数年は毎年限定フレーバーを発売しているが、2016年の限定は苺チョコレートとなる。

通常ビールに使う麦芽(ベース麦芽)は約85度で焙煎。きつね色をしている。一方、このビールに使う麦芽は約160度の高温で焙煎している。ベース麦芽が焦げる寸前の状態で、色はダークな茶色。かじるとほろ苦いビターチョコのような風味がすることから"チョコレート麦芽"と呼ばれているという。チョコレート麦芽がもたらすダークな色や、カカオのような香ばしい香り、ビターチョコやコーヒーを思わすほろ苦さを最大限に引き出したのが同社の「チョコビール」となる。

「インペリアルチョコレートスタウト」は、発売11年目。2006年より毎年バレンタインシーズンに限定販売している"チョコビール"の代名詞といえる商品で、累計販売本数は20万本を超える。通常の黒ビールの2.5倍以上の原料を使用しているにも関わらず、1回の仕込みで通常ビールの半分程度しか量ができない、超特濃ビール。泡はシェイクのように固く真っ黒で、フルボディーの赤ワインに負けない飲み応えだという。アルコールが9%あり、ワインのように2年間熟成が可能となる。容量330mlで、648円(税込)。

左「インペリアルチョコレートスタウト」(648円・税込)、右「ストロベリーチョコレートスタウト」(540円・税込)

2016年限定フレーバー の「ストロベリーチョコレートスタウト」は、イチゴをふんだんに使用したビターテイストの黒ビール。「チョコレートモルト」を使用した濃厚な黒ビールに甘酸っぱいイチゴがアクセントとなる。 栓を開けるとイチゴの甘い香り、口に含むとビターな味わいが広がる仕上がり。使用しているイチゴはみずみずしく甘味の強い"とちおとめ"となる。容量330mlで、540円(税込)。

「オレンジチョコレートスタウト」は、マーマレードに使われる"橙(だいだい)"というオレンジを皮ごと細かく刻み、ジャムをつくるように長時間煮込んで風味を凝縮。それをビールの基になる麦汁(ばくじゅう/ノンアルコールの麦ジュース)に合わせて発酵させた。オレンジの皮も身も丸ごと使用しているため、飲んだ後にはマーマレードのような皮の苦味が残る。オレンジピールにチョコレートをコーティングしたお菓子"オランジェ"をイメージしたビールとなっている。橙は"代々"ともかけられる縁起の良いオレンジとして、お正月飾りにも欠かせないものとなる。容量330mlで、540円(税込)。

左「オレンジチョコレートスタウト」(540円・税込)、右「スイートバニラスタウト バレンタインラベル」(463円・税込)

「スイートバニラスタウト バレンタインラベル」は、エスプレッソのように濃厚な黒ビールにバニラの香りを溶け込ませた。飲み口は甘くまったりしており、後口はバニラチョコのような仕上がりだという。エッセンスなどの人工物は一切添加せず、一流パティシエも使用する パプアニューギニア産のAグレードバニラを使用。2015年のワールド・ビア・アワードのフレーバービール ハーブ&スパイスビール部門にて"ワールドベスト・スタイル"を受賞した。容量330mlで、463円(税込)。このビールのみ唯一通年で販売。2016年1月8日よりバレンタインラベルで本数限定発売となる。

なお、日本では果物がビールの原料として認められていないため「ストロベリーチョコレートスタウト」「オレンジチョコレートスタウト」「スイートバニラスタウト」の3種は発泡酒表記となる。麦芽率は高いため税率はビールと同じで、節税型発泡酒とは異なる。

販売場所は、東急東横店、横浜タカシマヤ、大阪タカシマヤ、JR名古屋タカシマヤ、東京駅構内「LE COLLIER MARUNOUCHI(ル コリエマルノウチ)」ほか、全国の同社商品取扱店の店頭でも購入可能。直営オンラインショップでは、先行予約を受付中(配送は2016年1月8日以降)。同社商品取り扱いのビアバーでは樽生で楽しめる。

また、2016年1月8日~17日、東京ドームで開催される「ふるさと祭り東京2016」の同社ブースでは4種のチョコビールのボトル販売と、樽生での販売も実施。1杯500円~の販売のほか、4種類一気に楽しめる"飲み比べセット"(1,000円)も用意する。