文部科学省は11月27日、「大学等における産学連携の実施状況」の結果を発表した。対象は全国の大学等1,085機関。

「研究費受入額」は初の400億円を超え

民間企業との共同研究において、「研究費受入額」は約416億円だった。前年度から約26億円の増加となり、同調査開始以降初めて400億円を超えた。「研究実施件数」は1万9,070件となり、前年度から1,189件増加した。

「民間企業との共同研究の実施件数及び研究費受入額の推移」

「前年度と比較して実施件数が大きく増加した機関」をみると、1位は「東北大学」(75件増)だった。次いで、2位は「慶應義塾大学」(71件増)、3位は「大阪市立大学」(52件増)と続いた。

「前年度と比較して受入額が大きく増加した機関」では、「東京大学」(約9億2,800万円増)が1位だった。以降、2位は「大阪大学」(約4億8,100万円増)、3位は「京都大学」(約3億2,800万円増)。

民間企業からの受託研究において、「研究費受入額」は約111億円となり、前年度と比較して約5億円増加となった。「研究実施件数」は6,953件となり、前年から276件増加。受入額、実施件数ともに3年連続増加という結果となった。

「民間企業からの受託研究実施件数及び研究費受入額の推移」