11月13日から動画配信サービス、HuluとJ:COMで共同配信するオリジナルドラマ『フジコ』(全6話)の完成披露試写会が12日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、主演の尾野真千子、原作の真梨幸子、演出の村上正典が出席した。

ドラマ『フジコ』の完成披露試写会に出席した尾野真千子

イヤミス(後味が残るミステリー)の旗手として注目を集めている真梨幸子原作の50万部を超える大ベストセラー小説『殺人鬼フジコの衝動』を、映画『電車男』、ドラマ『白い巨塔』や『1リットルの涙』(ともにフジテレビ系)を手掛けた村上正典が尾野真千子主演でドラマ化した同ドラマ。一家惨殺事件の生き残りである少女フジコ(尾野)が、成長していく中で幸せだけを追い求め、殺人鬼になっていく姿を描く。

配信スタート前日となったこの日は完成披露試写会が行われ、試写会前に舞台あいさつ。主演の尾野は脚本を読んで同ドラマのオファーを断ろうとしたことを明かしつつ「最終日を迎えるまで不安だけがありましたね。役を演じることは楽しくてやりがいもあり、最後まで皆さんと和気あいあいとやりましたが、気持ちの中で一度はやりたくない気持ちがぐるぐるとありましたよ」と苦しい胸の内を吐露するも、「出来上がったモノを見て、『演ってよかったんやな!』という満足感がありました」と笑顔。また、ロケ中には相当な量の血糊を浴びたようで「普通なら何かの容器に入っているものをつけたりするんですが、今回は地面にあるものをもらってきてペタペタと(笑)。今年はハロウィンでも血糊が流行ったので、今年は血糊イヤー?(笑)」と笑わせた。

同ドラマでのワンシーンでは、ノーメイクの姿も披露した尾野。「よくあるノーメイクではファンデーションとか塗りますけど、してないですから!本当にノーメイクで貫こうとメイクさんと話し合いました。ただ、心残りなのが年代を重ねるので、ちょっと老けなければいけないんですけど、このままなので良くも悪くも若く見えます(笑)」と苦笑い。そんな尾野について村上は「完璧ですよ。本当にノーメイクなんですけど、計算外に綺麗でしたね」とべた褒めしていた。ドラマ『フジコ』は、11月13日よりHulu/J:COMにて全6話一挙独占配信。