ゲンナイ製薬はこのほど、「夫婦の関係と夫婦の会話に関する調査」を実施し結果を発表した。調査は9月29日~10月5日、配偶者がいる20歳以上の男女を対象にインターネットリサーチで行われ、1,000名の有効回答を得た。

夫婦の力関係、強いのはどっち?

「"生活シーン"における夫婦の力関係について」

夫婦の力関係(パワーバランス)について調査したところ、「夕食のメニューの決定権」は「夫(15.3%)」「ちょうど五分五分(24.1%)」「妻(60.6%)」となり、圧倒的に妻が強い決定権を持っている夫婦が多いことがわかった。そのほかの"生活シーン"については、「TVのチャンネル決定権(夫36.9%・妻24.3%)」や「一番風呂の優先権(夫42.2%・妻24.5%)」では、それぞれ夫の方の割合が高かった。

「"買い物シーン"における夫婦の力関係について」

また、"買い物シーン"のパワーバランスについてみると、「財布のひもを握っている」のは妻(59.2%)、「自動車購入の主導権」は夫(62.0%)、「住宅購入の主導権」は夫(42.5%)という結果に。家計は妻がしっかりと管理し、金額の大きな買い物は夫が主導権を握る夫婦が多い結果となった。

86.5%が「相手の一言に傷ついた経験」アリ

調査によると、夫婦円満だという家庭は83.0%で、そのコミュニケーション量を調べた結果、円満夫婦の会話時間は一日あたり平均80.6分。対して、不仲夫婦は27.6分と、その差は1時間近くあることがわかった。

「夫婦間の会話によって経験したことがある出来事」

夫婦仲と夫婦のコミュニケーション量については密接な関係が見られたが、夫婦間の会話ではどのような気配りが必要なのだろうか。そこで、夫婦間の会話によって経験したことがある出来事について聞いたところ、「ちょっとした一言で傷ついた(86.5%)」「ちょっとした一言でうれしくなった(79.0%)」と、パートナーから掛けられたささいな一言で傷ついてしまったり、うれしくなったりといった出来事を多くの夫婦が経験していることが明らかに。

さらに、「言いたいことを我慢しすぎて不満が爆発した」と回答した人は62.7%で、ため込んだ不満を爆発させてしまうような出来事もまた、多くの夫婦が経験していることがわかった。

言われたら終わりだと思うNGワード

「パートナーの口から発せられたら終わりだと思うセリフ」

次に、夫婦間で気をつけたい"NGワード"を探るため、もしもパートナーの口から発せられたら終わりだと思うセリフについて聞いたところ、最も多かったのは「結婚しなければ良かった/人生を返して(46.6%)」だった。そのほか「触れないで! /生理的に無理(36.4%)」「誰の稼ぎで生活していると思っている! (29.1%)」「出て行け!/実家に帰る!(29.0%)」「稼ぎが少ないくせに!(23.7%)」など、結婚した当時の気持ちや相手からの好意を全否定してしまうようなセリフと、収入に関連するセリフが上位となった。

男女別にみると、男性にとってのNGワード1位は「触れないで!/生理的に無理(男性42.0%・女性30.8%)」。一方、女性は「結婚しなければ良かった/人生を返して(男性39.0%・女性54.2%)」や「誰の稼ぎで生活していると思っている!(男性8.2%・女性50.0%)」でそれぞれ男性よりも高く、女性にとってのNGワード1位、2位という結果に。男女で意識差があるこういったセリフは、自分が考える以上に相手を幻滅させる恐れがあることが伺える結果となった。

ちなみに、実際に言われたことがあるNGワードは、1位「出て行け/実家に帰る!」、2位「あなたの親はダメだ/めんどう・おかしな親だね」だった。

なかなか言えない「ありがとう」

「パートナーに対して、思っているけど照れくさくてなかなか言えないセリフ」

次に、パートナーに対して、思っているけど照れくさくてなかなか言えないセリフについて聞いたところ、最も多かったのは「いつもありがとう/感謝しているよ(41.7%)」だった。次いで「愛している/大好き(34.9%)」「結婚できて良かった/幸せ(23.7%)」と続いた。

男女別では、男性は「いつもありがとう/感謝しているよ」や「愛している/大好き」が女性よりも高くなり、一方女性は、「たまには二人でデートしよう・したいね」が男性よりも高かった。

「バウ・リニューアル」に憧れる女性、6.4%

「素敵だなと思う結婚記念日の過ごし方」

最後に、素敵だなと思う結婚記念日の過ごし方を尋ねたところ、「感謝や愛情を言葉にして伝え合う(39.8%)」が最も高く、次いで「夫婦二人で記念日旅行をする(32.4%)」「家族で食事会をする(29.7%)」と続いた。

「『バウ・リニューアルを行う』結婚記念日を素敵だなと思う割合」

また、近年日本でも盛り上がりを見せ始めている「バウ・リニューアル(あらためて愛を誓い合うセレモニー)」に注目すると、全体で5.1%、女性では6.4%が素敵な結婚記念日の過ごし方として憧れていることが判明。特に20代女性の注目度は高く、12.0%とおよそ8人に1人の割合となった。