嵐の二宮和也が主演する、2016年新春のフジテレビ系スペシャルドラマ『坊っちゃん』(1月3日21:00~23:30)に、古田新太、及川光博、八嶋智人、山本耕史、岸部一徳といった俳優陣が共演することが4日、明らかになった。いずれも、二宮とは初共演となる。

二宮和也演じる坊っちゃんの相棒役を演じる古田新太

原作・夏目漱石の没後100周年に当たることから制作される同ドラマは、短気で暴れん坊だが、ウソが嫌いな型破りな江戸っ子・坊っちゃん(二宮)が、四国・松山の旧制中学校に数学の教師として赴任し、生徒や同僚教師、松山の人々とぶつかり合い、大暴れする姿を描くもの。

坊っちゃんの相棒的な存在で「山嵐」というあだ名を持つ数学の主任教師役を演じるのは、古田新太。古田は「坊っちゃんは、激情型で熱い人。対して山嵐は冷静な人なので、なるべく熱を上げず、飾り気の無い堅い人をやろうと思っています」と構想を述べ、二宮との掛け合いについては「テンションを上げてくれるので、二宮さんとは非常にやりやすいですし、おいらも役を作りやすいです」と意気投合ぶりを伺わせる。

坊っちゃん・山嵐と敵対し、「赤シャツ」と呼ばれる教頭役を演じるのは、及川光博。いつも赤シャツを着た西洋かぶれのハイカラペテン師という強烈な役柄で、「初春の楽しいひとときを過ごしていただけますよう、心をこめて赤いシャツを着ます!」と意気込む。

この赤シャツの腰巾着で「野だいこ」と呼ばれる画学教師役を演じるのは、八嶋智人。権力にピッタリとつくコバンザメのような役柄に、八嶋は「僕にピッタリな役だな、と思いました。コバンザメ感は十分、僕にはありますし、そうやってこの芸能界を生きてきました」と当たり役の自信を示した。

また、教師の中でも気が弱く、「うらなり」と呼ばれる英語教師役を、山本耕史が演じる。町で一番の美人に思いを寄せるという、ストレートでピュアな役柄に、山本は「この時代だからこその情熱を、すてきに演じられればいいなと思います」と語っている。

そして、これらの教師たちをまとめる校長役で、何を考えているか分からないことから「狸(たぬき)」と呼ばれるのが、岸部一徳。「狸が世の中をどう見ていたか、教育、学校をどう考えていたか、そして何が人間にとって大切なことなのかが分かると思います」と重要な役どころを予告しながら「でも…やっぱり分からないような狸にしたいかな」とも話している。

一癖も二癖もある共演陣に、二宮は「これだけの方々を集めるのは、お正月じゃないとできないのだろうな、という顔ぶれがそろっていると思います。お正月のすごさを知りました」と豪華キャストに驚き。「この方々が2時間、画面に居続けるということだけでも、このドラマの見どころだと思います」とメッセージを寄せている。