JR西日本と交通文化振興財団は21日、京都鉄道博物館の公式キャラクターを「ウメテツ」に決定したと発表した。京都の芸術系大学の学生による応募作品の中から、人気投票などをもとに同キャラクターが選出された。

京都鉄道博物館の公式キャラクターに採用された「ウメテツ」

「ウメテツ」は「初めて京都に渡ってきた元気いっぱいのツバメの男の子。たまたま見つけたSLや鉄道に惹かれ、毎日梅小路蒸気機関車館を訪れていた。京都鉄道博物館が新たに誕生することを知り、自らマスコットキャラクターに名乗り出た」という設定。渡り鳥であるツバメによって、広い地域の多くの人々に京都鉄道博物館を知ってもらうとともに、鉄道文化を未来へ継承してほしいとの思いを込めたという。

公式キャラクターの作品募集は京都嵯峨芸術大学・京都市立芸術大学・京都精華大学・京都造形芸術大学・成安造形大学の学生を対象に実施。応募された129作品の中から、事務局が京都鉄道博物館のコンセプトに合った11作品を選出し、人気投票(総数8,543票)と委員会選考(参加大学関係者が開催)が行われた。

さらに人気投票・委員会選考の上位2作品で最終選考を行い、「広報宣伝活動の展開を見据えて、総合的に判断」した結果、「ウメテツ」(京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科の学生が考案)が「京都鉄道博物館賞」に選ばれ、公式キャラクターに採用された。人気投票による「梅小路賞」、委員会選考による「委員会賞」はともに「うめタン」(京都精華大学マンガ学部の学生が考案)が受賞している。

「うめタン」(画像左)・「えすまる」(同右)も広報宣伝活動やイベントなどで活躍予定

その他、事務局選考でとくに評価が高かったという「えすまる」(京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科の学生が考案)を「特別賞」として追加決定。「ウメテツ」「うめタン」「えすまる」の3キャラクターが今後、京都鉄道博物館の広報宣伝活動やイベントなどで活躍するという。京都鉄道博物館は梅小路蒸気機関車館(今年8月30日に閉館)と一体化した施設として、2016年春の開業を予定している。