博報堂 新しい大人文化研究所は、1都3県と中小都市に住む40~60代の男女を対象に40~60代の生活者の意識変化について調査を実施した。調査は3月20日~22日にかけて実施し、2,700名から有効サンプルを得た。

60代の9割近くは"シニア"と呼ばれたいとは思っていない

"シニア"を自分の事だと感じるか尋ねたところ、60代は46.2%と半数近くがシニアと思っていると回答した。しかし、2012年の56.1%から2015年は46.2%と約10ポイント減少している。50代に至っては"シニアだと思う"は13.1%で、9割近くは自分のことだとは思っていないことがわかった。

"シニア"と呼ばれたいか尋ねると、「はい」と回答した人は60代でも12.9%にとどまり、9割近くは呼ばれたくないと回答している。50・60代は自分をシニアだと思わず、シニアと呼ばれたいとも思っていないことが明らかとなった。

左:"シニア"を自分の事だと感じますか? 右:"シニア"と呼ばれてみたいですか?

「自分は従来の40~60代と違うと感じるか」という問いに対して、85.1%が「そう思う(そう思う・ややそう思うの合計)」と回答した。年代別に見ると、50代・60代がやや高い傾向にある。特に女性においてより顕著なものになっており、50代の88.0%、60代の86.7%と9割近くが「そう思う」と答えている。

自分は従来の40~60代と違うと感じますか?

どのような点が今までの同年代と違うかを尋ねたところ、最も多い回答は「年相応にならない」だった。次いで「若さ」、「新しいものやコトに敏感」となっている。特に「年相応にならない」「新しいモノやコトに敏感」は50・60代で高くなっている。

どのような点が従来の40~60代と違うと思いますか?

次に、「従来の年代と違う」という意識について、「同年代全体がそうだ」と思っているかについて尋ねた。すると59.2%が「自分はそうだが、自分の周りや世の中全体の人はそうでもない」「自分と周りの人はそうだが世の中全体の人はそうだと思わない」と回答した。60%近くが「従来の年代が違うのは自分たちだけ」と思っていることがうかがえる。

※対象エリア…1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)、中小都市(首都圏、熊本市・岡山市以外の政令指定都市および岩手県・宮城県・福島県を除く)