1日夜に行われた映画『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』(10月31日公開)のジャパンプレミアに登場し、熱いファンサービスで沸かせた俳優のヒュー・ジャックマンがこのほど、本作に込めた思いを明かした。

"黒ひげ"役を演じるヒュー・ジャックマン

本作は、今まで語られることのなかったピーターパンの過去を描いた物語。母と再会するためにネバーランドへと旅立った少年ピーターが、若き日のフック船長やタイガー・リリーとの出会い、宿敵・黒ひげとの戦いを通して成長していく姿を映す。

今まで善人役のイメージが強いヒューは、本作では冷酷な海賊"黒ひげ"を熱演。実際にスキンヘッドにし、本物のひげをたくわえるなど、徹底した役作りで撮影に挑んだヒューは、本作に携わるに際し、子供の感覚や目線を重要視したという。ヒューにとって最も身近な辛口評論家である息子からは「お父さんの映画がいつも好きというわけではないけど、これはとってもいいよ」と評価され、本作を気に入ってくれたことに対し喜びをあらわにした。

自身2人の子を養子として家族に迎え入れているヒューは、実の母親を探し求める主人公ピーターと、その主人公に立ちはだかる海賊"黒ひげ"のあり方を考えるにあたり、家族の存在が大きく影響したそう。「子供たちに不快感を与えない作品にする必要があると思い、台本は妻にも読んでもらった。その結果、子供たちと見ていて、とても心温まる作品に仕上がったよ」と、あらためて家族と向き合うきっかけになったと話す。

そして、「こんな美しい物語は、親としてみても心に染みるよ。人生がより想像豊かになれば、われわれはより幸せになれるということを示唆している。子供がもつ不思議な感覚とともに楽天的な人生を望めば、さらに幸せになれるんだ」と、自らの環境に照らし合わせながら本作の魅力を語った。

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