「第6回AKB48グループ ソロシングル争奪じゃんけん大会」が16日、神奈川・横浜アリーナで行われ、AKB48チームKの藤田奈那がじゃんけん女王に輝いた。

「第6回AKB48グループ ソロシングル争奪じゃんけん大会」で優勝したAKB48チームKの藤田奈那

今年で6回目となった同イベントはは、ソロデビューを賭けたじゃんけん大会。参加したAKB48グループメンバー302人の中から、108人がこの日の本選大会に出場した。思い思いの衣装で登場したメンバーは、8つのブロックで熾烈な戦いを展開し、会場に集まった約1万2,000人のファンを沸かせた。

1回戦の対戦相手・島崎遥香が体調不良で辞退したため、不戦勝で2回戦へ進出した藤田は、準々決勝で次期総監督の横山由依に当たるも、それまで出し続けてきたグーで勝利。ついに、中西智代梨との決勝戦へ進むと、「どっちが勝ってもヤバいです! どうしよう」(藤田)、「ここにいるのは私たちじゃない!場違いな気がする」(中西)とお互いにグーを出し続け、6回連続あいこという展開に。意を決したように、7回目でようやくパーに変えた藤田は優勝を勝ち取ると、その場で泣き崩れた。

開口一番、ソロデビューという重圧に、「私は大変なことをしてしまいました。CD買ってください……」と弱音を吐く藤田に、同期の入山杏奈や加藤玲奈らが涙ながらに駆け寄ると、「大好きなAKB48の良さを伝えられるよう全力で頑張ります」と気持ちを新たに。現総監督の高橋みなみは、「どっちかパー出せ! って思った。久しぶりに震えたね。じゃんけん大会は八百長じゃねーよ!」と大興奮しながら、「つかみ取ったチャンスだから頑張って」と笑顔でエールを送った。

大会終了後、報道陣の取材に応じた藤田は、「やってしまったと思った。1位への想いはあったけど、まさか実現するとは……」と正直な想いを吐露。白熱した決勝では、対戦相手の中西が手を変えない確信があったそうで、「パーを出せば勝つと思ってたけど、ソロデビューをつかもうという気持ちになるのに7回かかった」と明かしつつ、「ダンスが好きなので歌いながらダンスを見せれる曲、メッセージ性のある格好良い曲ができたら」とソロデビューに胸を膨らませた。

また、AKB48グループ選抜総選挙では常に圏外という"無名"に近い存在の藤田。「今回は大チャンスだと思うので、来年の選挙では何位でもいいので名前を呼ばれたい。AKB48の中心になって、みんなを引っ張っていける存在になりたい」と力強く意気込みを語る場面も。報道陣に真面目な性格を称賛されると、「ファンの方にも真面目すぎると言われるので、これをきっかけに新しい自分を出したい。笑いをとるトークができるようになりたい」とはにかんでいた。

「第6回AKB48グループ ソロシングル争奪じゃんけん大会」結果

■1位 藤田奈那(AKB48チームK)
■2位 中西智代梨(AKB48チームA)
■3~4位 西野未姫(AKB48チーム4)、木﨑ゆりあ(AKB48チームB)
■5~8位 佐藤妃星(AKB48チーム4)、横山由依(AKB48チームA)、飯野雅(AKB48チーム4)、相笠萌(AKB48チームK)
■9~16位 野村奈央(AKB48チームK研究生)、近藤萌恵里(AKB48チーム8)、福岡聖菜(AKB48チームB)、上西恵(NMB48チームN)、小嶋菜月(AKB48チームA)、横島亜衿(AKB48チームB)、阿部芽唯(AKB48チーム8)、渡辺美優紀(NMB48チームBⅡ・AKB48チームB兼任)
※3~16位のメンバーは順位未確定