9月20日よりWOWOWでスタートする連続ドラマW『しんがり~山一證券 最後の聖戦~』(毎週日曜日 22:00~ 全6話※第1話は無料放送)の完成披露試写会が14日、都内で行われ、主演の江口洋介をはじめ、萩原聖人、勝村政信、矢島健一、若松節朗監督が出席した。

左から若松節朗監督、勝村政信、江口洋介、萩原聖人、矢島健一

同ドラマは、ジャーナリストで元読売新聞記者・清武英利のノンフィクション『しんがり 山一證券 最後の12人』を、映画『沈まぬ太陽』の若松節朗監督が演出を手掛けた作品。1997年11月に自主廃業を発表した山一證券を舞台に、最後まで会社に踏みとどまり、清算業務に追われた社員たちの姿を描く。

完成披露試写会が行われたこの日は、試写会前にキャスト陣と若松節朗監督が登場して舞台あいさつ。主演の江口洋介は「廃業寸前の山一證券に踏みとどまり、最前線ではなく最後尾で"しんがり"という場を買って出た男たちのヒューマンドラマです。地上波ではあまりこういう作品は出来ない時代で、ビジネスマンたちが堂々と立ち振る舞う姿が描かれていてます。なかなかいい作品になっていると思います」とアピール。撮影は今夏に行われ、セリフも証券用語が頻繁に飛び交うなど難しさもあったようで「台本を広げたら小説のようで僕をイジメているような猛烈なセリフがありました(笑)」と苦笑いを浮かべるも「何かを成し遂げるための執念というものがドラマの本質でもあります。この夏に台本を読んだ時は眠れませんでしたが、非常に熱い思い出があります」と振り返った。

ステージ上にあがった江口をはじめとするキャスト陣は、山一證券に最後まで踏みとどまった"しんがり"チームの面々を演じている。それにちなみ、MCから投げ掛けられた「実際に同じ立場になったらどうする?」という質問に江口は「40代で会社が破綻したら次の職場を探しますね」とリアリストの一面を見せていた。