その英語に外国人が困ってしまうことも……

英語教育が遅れていると言われる日本だが、近年の新入社員に対して英語能力の高さを感じる人も少なくないだろう。とはいえ、日本在住の外国人に聞いてみると、日本人が話す英語に「???」と感じることもあるようだ。そこで今回、日本在住の外国人20人に日本人がよく使う「間違った英語」を聞いてみた。

使い方にニュアンスの違いが

・「『should』は『すべき』だと思っているところ。ニュアンスでは『した方がいい』程度でしかない。また、楽しいことがあった時に『I'am fun』などと言うことがあるが、実際は『自分がfun』というようなズレがよくある」(カナダ/31歳/男性)

・「『I'm boring』は『退屈だ』ではなく『自分は退屈な人間だ』という意味になる」(インドネシア/37歳/男性)

・「ネットのHP。『サイト』の意味ではなく『メインページ』の意味」(フランス/30歳/男性)

・「『Don't mind』だと思う。『気にしないで』と言いたい場合は『Don't worry』を」(ブラジル/30歳/女性)

・「多すぎて覚えきれない。『クレーム(claim)』『テレビゲーム(video game)』『ハーフ(half、犬だったらOKだけど人間はNG)』」(フィンランド/27歳/男性)

・「『restaurant(レストラン)』、飲食店の意味で『shop』を使う人が多い」(ウクライナ/42歳/女性)

・「カジュアルな会話の中でフォーマルな英語を使う」(イギリス/30歳/男性)

スペル違いで……

・「『肉ジュース』が面白かった。『Flesh Juice』」(韓国/48歳/男性)

・「『rum coke』が『ram coke』等」(トルコ/39歳/男性)

発音が分かりにくい

・「発音がカタカナ語になることが多く、分かりにくい時がある」(ドイツ/39歳/男性)

・「発音が分かりにくい」(中国/28歳/女性)

・「VをBと発音する」(タイ/30歳/女性)

和製英語で意味が分からず……

・「『High tension』。そのまま使うと『高電圧』という意味になる」(スペイン/32歳/女性)

・「『Tension(テンションが高い、低いとか)』」(シリア/35歳/男性)

・「『ペーパードライバー』は和製英語」(マレーシア/36歳/女性)

・「『ここがピンチ』などいろいろある」(イタリア/38歳/女性)

総評

筆者も「should」は「すべき」と習った記憶がある。こうしたニュアンスの違いは実際に使いながら理解することかもしれないし、スペルミスも指摘されて初めて誤りに気付くことも多いだろう。逆に日本語でも、「アクリル」と書くべきところで「アクサル」と書かれていることを発見したことがあるが、筆者はこの時に初めて「リ」と「サ」は間違えやすい字だったのかということに気がついた。その意味では、外国人にとっても「こんなミスもあるのか」と発見することもあるのではと思う。

和製英語に関しては、それが日本人だけに通じる言葉だと分かっていないで使っていることも多いだろう。今回挙がった言葉以外にも、「オーダーメイド」や「コンセント」「リベンジ」なども和製英語なので、気をつけていただきたい。とは言え、「間違ったらどうしよう……」とちゅうちょして話さないよりは思い切って話して誤りを指摘してもらった方が勉強になることもある。ビジネスではそうもいかないだろうが、海外旅行中などに自分の英語力を試してみるのもいいだろう。

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