学習院はこのほど、8月31日付けで学習院大学「国際社会科学部」の設置が文部科学大臣により認可されたことを発表した。同学にとっては52年ぶりとなる新学部が2016年4月に誕生する。

国際的なビジネスの第一線で活躍できる人材の養成を目指す

国際社会科学部は学部名称としては日本で初

今回の新学部は、既存学部の改組ではなく新規に立ち上げるもの。国際社会科学部は学部名称としては日本で最初となる。従来の国際系学部にみられる文化や交流を対象としたものではなく、国際社会を社会科学で分析するといった独自のカリキュラムで、グローバル人材に最も必要である課題解決力の育成に焦点を当てた教育内容になるという。

同学部では、海外でのコミュニケーションに必須となる英語教育を重点的に実施。加えて、国際社会の仕組みを法律・経済・経営・地域研究・社会学といった社会科学の5分野を総合して多面的に理解し、自ら課題を発見・解決できるグローバル人材としての基礎体力を育むことを大きな狙いとしている。

具体的には、まず1年次には英語科目と同時に、日本語で専門科目の基本スキルとなる社会科学の考え方や学習手法を学ぶ。2年次からは専門科目を少しずつ英語で学び、3年次ではすべての科目を英語で学習する。

海外留学は、卒業までに最低4週間以上実施。3年次からのテーマに沿った少人数制の課題解決型の演習、集大成としての卒業論文の執筆などを経て、一人ひとりの学生に国際社会のリアルなビジネス現場で役立つ英語力と課題解決力を育んでいく。

入学定員は200名。2016年度入学試験の願書配布予定は一般入学試験が11月上旬、指定校推薦入学・公募制推薦入学・AO 入学試験が9月中旬。