「ご自身・配偶者それぞれの実家に帰省する頻度は?」

オウチーノ総研はこのほど、「義実家」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は8月10日~13日、首都圏在住の20~59歳の既婚男女862名を対象に、インターネットで行なわれた。

義実家に年1回以上帰省する人、64.7%

はじめに、「ご自身・配偶者それぞれの実家に帰省する頻度はどれくらいですか?」と質問した結果、自身の実家に帰省する頻度は「半年に1回程度(19.0%)」が最も多く、次いで「2~3ヶ月に1回程度(15.2%)」「毎月1回程度(13.0%)」と続いた。

一方、配偶者の実家の場合でも、「半年に1回程度(17.9%)」が最多となり、次いで「年に1回程度(15.9%)」「2~3ヶ月に1回程度(12.9%)」と続いた。年に1回以上、自身の実家に帰省している人は72.2%、配偶者の実家へは64.7%という結果となった。

また、配偶者の実家へ帰省する主な目的について尋ねたところ、最も多かったのは「子どもの成長報告・子どもの顔を見せるため(36.6%)」で、そのほか「習慣・義務・決まりだから(36.1%)」「配偶者が帰省したがるから(22.0%)」「法事・墓参りなどの行事のため(17.3%)」「義親が会いたがるから(10.6%)」と続いた。

義実家の帰省、男性は「楽しみ」、女性は「気が重い」

「配偶者の実家への帰省は楽しみですか?」

次に、「配偶者の実家への帰省は楽しみですか?」と尋ねたところ、「楽しみ」だという男性は42.7%だったのに対し、女性は31.5%にとどまった。また、妻の約半数が夫の実家への帰省を「気が重い(47.1%)」と感じているのに対し、妻の実家への帰省を「気が重い(18.3%)」という夫はわずか2割弱だった。

「楽しみ」だと回答した理由を聞いたところ、最も多かったのは「高級店でご馳走してくれるから」(47歳/女性)、「喜んでご馳走してくれるから」(48歳/男性)、「新鮮な野菜が食べられるから」(52歳/女性)など、おいしいものが食べられることだった。そのほか、「年に1回なので、子どもについてなど積もる話がたくさんあるから」(46歳/女性)、「家族みんなで集まってお酒を飲んで話すのが楽しいから」(47歳/女性)、「家が広々として気持ちが良いから」(56歳/女性)、「子どもの面倒を見てもらえるし、炊事をしなくて良いから」(28歳/女性)など、話しをしたり、のんびりできることも理由に挙がった。

一方「気が重い」理由については「仲良くしてもらっているが、やはり娘のようにはいかず気を遣うから」(40歳/女性)、「気を遣うだけで、心も体も全く休まらないから」(38歳/女性)など、気を遣うことが最多となった。次いで、「遠いから移動だけで大変で、お金もかかるから」(28歳/女性)という理由。また、「義母も義姉もネガティブでインドアだから」(36歳/女性)など、気が合わないことも多く挙がったほか、「家が汚いから」「やることが無く、暇だから」といった理由も並んだ。

女性36%が気を遣うことは、義実家での「家事・手伝い」

「配偶者の実家で、気を遣うことは何ですか?」

最後に、「配偶者の実家で、気を遣うことは何ですか?」という質問を実施。その結果、男性は「姑との会話(11.5%)」や「座る場所・居場所(11.5%)」がトップとなり、次いで「舅との会話(8.1%)」「家事・手伝い(7.6%)」と続いた。

一方女性は、「家事・手伝い」が最も多く36.0%、次いで「姑との会話(24.0%)」「舅との会話(11.4%)」「義理の兄弟・姉妹との会話(11.4%)」と続いた。

「家事・手伝い」に気を遣う理由としては、「どこまで手伝えば良いか悩むから」(56歳/女性)が最多で、次いで「習慣が異なるから」(38歳/男性)、「何もしなくても良いと言われるが、どうしたら良いか悩むから」(33歳/女性)といった声が寄せられた。また、「姑との会話」や「舅との会話」、「義理の兄弟・姉妹との会話」では「会話が続かないから」(38歳/男性)、「年齢が離れているため、話し方や内容に気をつけているから」(54歳/女性)などが挙がり、特に舅に対して多かったのが「無口なので話をふるようにしている」(43歳/女性)という声だった。

また、「特になし」の回答を男女別に見ると、男性は57.3%だったのに対し、女性は26.4%と、大きく差が開き、この結果が「配偶者の実家への帰省」が「楽しみ」か「気が重い」かの差に繋がっていることがうかがえた。