日立マクセルは8月25日、iVプレーヤー「VDR-P300」の新ファームウェアを公開した。新ファームウェアを適用すると、VDR-P300でハイレゾ音源の再生が可能となる。

「VDR-P300」

VDR-P300は、2014年12月にリリースされたカセットHDD「iV(アイヴィ)」再生専用のプレーヤー。iVポケットを装備したテレビやレコーダーで録画した番組を再生できる。DLNAプレーヤー機能も装備しており、ホームネットワーク経由で番組をストリーミング再生することも可能だ。

新ファームウェアへのアップデートは、本体のソフトウェア更新機能を使用するか、同社のWebサイトからダウンロードし、USBメモリ経由で行う。

再生が可能となるハイレゾ音源は、192kHz/24bitまでのリニアPCMで、7.1chまでのマルチチャンネル再生も可能だ。ただし、7.1ch再生の場合、サンプリング周波数は96kHzまでの対応となる。

VDR-P300はDLNAクライアント機能を搭載しているが、今回のアップデートでは、ネットワーク上のハイレゾ音源再生には対応していない。そのため、VDR-P300でハイレゾ音源を再生するためには、ファイルをiVカセットに保存する必要がある。

iVカセットにハイレゾ音源のファイルをコピーするには、PCにiVDRアダプター(アイ・オー・データ機器製のUSB 3.0対応iVDR-Sアダプター「RHDM-UT/TE」)を接続して、ファイルを書き込む。さらに、ファイルを単純にコピーしただけでは、VDR-P300にコンテンツとして認識されない。ペガシス製の動画編集ソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 6」にiVDRアドオンを追加し、iVプレーヤーが認識できる形式で書き出したうえで、iVカセットに書き込む必要がある。