「保険クリニック」はこのほど、お葬式やお墓にどのような希望を持っているかについてのアンケート調査を実施し結果を発表した。調査は8月4日~5日、40歳~60歳の500名(男女各250名)を対象に行われた。

40代以上の既婚女性26.4%が「夫と同じお墓はイヤ」

「あなたは配偶者と同じお墓に入りたいですか?」

調査ではまず、40歳~60歳の既婚者361名に対し「あなたは配偶者と同じお墓に入りたいですか?」と尋ねたところ、男性10.6%、女性26.4%が「入りたくない」と回答。昨年に引き続き、女性が男性を大きく上回る結果となった。

配偶者と同じお墓に入りたくない理由について、女性からは「死んでまで一緒にいたくない」「義父母も一緒だから」「自分の両親と入りたい」など、お墓を共にする相手に関する意見や、「お墓はいらない」「散骨してほしい」と、お墓自体に入らない考えを持っている人も見受けられた。

ちなみに、配偶者と「入りたい」と回答した女性からは、「縁あって結婚した人だから、夫婦だから」、「一緒にいたい」、「当然だと思うし他に入れる所はない」、「子どもがめんどうだから」といったコメントが寄せられた。

お墓がない人の約6割が「お墓を購入しない」と回答

「お墓は準備していますか?」

次に、調査対象者全員に、お墓の準備をしているか聞いたところ、52.6%は先祖代々のお墓を持っていることが分かった。

先祖代々のお墓がない237名のみの回答で比べると、「生前に購入した(19.0%)」「これから購入予定(21.5%)」「購入しない(59.5%)」という結果に。先祖代々のお墓がない人のうち、およそ6割が「お墓を購入しない」と回答し、その割合は昨年同調査よりも増加した。

「お墓を託せる人はいますか?」

また、お墓を託せる人については、「子ども(255名)」が最多回答となり、次いで「配偶者(178名)」「いない(145名)」と続き、およそ3割の人にお墓を託せる人がいないことが明らかとなった。

希望の葬儀は「家族葬」、お墓は「霊園・共同墓地」

「どのようなお葬式をしたいですか?」

次に、どのようなお葬式をしたいか尋ねたところ、「家族葬(285名)」が断トツ1位となり、多くの人が家族やごく親しい人だけで行いたいと考えていることが明らかとなった。また、お葬式をせずに火葬だけを行なう「直葬(63名)」や、亡くなったことを公にしないで行う「密葬(39名)」など、より簡素化されたお葬式を好む人も多くいることがわかった。

「どんなお墓、どんな埋葬方法が良いですか?」

最後に、どんなお墓や埋葬方法がいいか聞いたところ、「霊園・共同墓地(216名)」「近所のお寺(教会)の墓地(80名)」「タワー墓地・納骨堂(43名)」といったお墓を希望する人は67.8%。また、お墓を必要としない「散骨(101名)」や「樹木葬(54名)」を選んだ人は31.0%となった。