ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は、2015年上半期(1~6月)のIT・オフィス市場の国内販売動向を発表した。タブレット端末の販売台数が前年比32%増となる一方、PCの販売台数は前年比41%減となった。

パソコン+タブレット 市場規模の推移

2015年上半期のIT・オフィス市場は、タブレット端末こそプラスになったものの、多くのカテゴリでマイナス成長となった。2014年は消費増税の駆け込み需要や、Windows XPサポート終了にあわせた買い替え需要があったため、その反動が現れたと同社は分析している。

PCの販売台数は前年比41%減の590万台。リテール市場に限ってみても37%減の200万台となり、他の主要家電と比較しても落ち込みが大きい。こうした中インターネット販売は、タブレットPCやスティックPCなどの好調を要因に、数量前年比10%減にとどまった。また、前年同期にWindows XPのリプレース特需があったリセラー(販売代理店)市場の販売台数は、前年比45%減となった。

タブレット端末の販売台数は前年比32%増の380万台で、うちリテール市場での販売台数は29%増の205万台となった。画面サイズ別に見ると、8型モデルの販売が好調で、数量構成比は前年同期の5%から19%に拡大した。また、タブレットの企業での導入が進んでいることを背景に、法人市場の一部であるリセラー市場が成長。リテール市場を上回る伸び率となっている。

PCとタブレット端末を合わせた販売台数は970万台で、前年比25%減となった。そのうち、タブレット端末とタブレットPCの数量構成比は44%。リテール市場では前年同期から18%拡大し、過半数となる55%に到達した。

プリンタと複合機の販売台数は前年比13%減の260万台。法人利用が中心のレーザープリンタは8%減にとどまるも、販売の9割をリテール市場で展開しているインクジェットプリンタは15%減となった。リテール市場ではスマートフォンやタブレット端末との連携が進展しており、インクジェットプリンタにおけるNFC対応率は、前年の6%から18%へと拡大した。