ディスコは27日、7月上旬時点の2016年度採用活動状況の調査結果を発表した。 対象は、全国の主要企業1万144社。期間は6月29日~7月7日。

2016卒の採用見込み、4割の企業が「増加」と回答

2016年3月卒業予定者の採用見込みについて、全採用属性の総合で「増加」と回答した企業が全体の38.0%となり、「減少」(9.4%)を28.6ポイント上回った。

2016年3月卒業予定者の採用見込み(属性別)

従業員規模別でみると、「1,000人以上の企業」の44.3%が「増加」と回答、大手企業の採用増加が顕著となった。また、業界別で見ると、最も「増加」と回答した割合が大きかったのは「IT」(44.4%)となった。

2016年3月卒業予定者の採用見込み(総合、従業員規模別・業界別)

また、採用の「充足率」(採用予定数に対する内定者の割合)は37.9%だった。

7月上旬時点での内定者の充足率(従業員規模別・業界別)

従業員規模別でみると、一番充足率が高かったのは「300~1,000 人未満」の中堅企業(40.7%)だった。次いで、「1,000人以上」(39.5%)、「300 人未満」(34.7%)となり、中小企業がやや遅れていることがわかった。

また、業界別は、「製造」(40.2%)と「IT」(40.0%)が4割に達した。一方、「金融」は33.2%で最も充足率が低くなった。