「ちびまる子ちゃんラッピング電車」が静岡鉄道静岡清水線で運行されることになり、27日に新静岡駅で出発式が行われた。静岡鉄道1000形1編成(1011号車・1511号車の2両編成)を使用し、2016年7月26日まで1年間の運行を予定している。

「ちびまる子ちゃんラッピング電車」の貸切列車が新静岡駅を発車

このラッピング電車は、アニメ『ちびまる子ちゃん』放映25周年と「ちびまる子ちゃんランド」(静岡市清水区「エスパルスドリープラザ」内)開館15周年を記念し、ドリームプラザと静岡鉄道、静岡市の官民連携で運行される。桃色の車体に主要キャラクターを配し、車内の中吊りポスターなども『ちびまる子ちゃん』で統一した特別な車両に。出発式に招待された地元園児らが見守る中、11時45分頃、新静岡駅3番線ホームに入線した。

ドリームプラザ代表取締役社長、大井一郎氏の挨拶の中で、『ちびまる子ちゃん』の原作者、さくらももこさんのコメントも紹介され、「いつも乗っていた静鉄の電車に、ちびまる子ちゃんのラッピングをしていただけて本当にうれしいです。私も絶対に乗りに行きます!!」とのこと。ラッピング電車の車内からまるちゃん・たまちゃん・友蔵が登場し、園児たちとふれあう場面も見られた。

ラッピング電車からまるちゃん・たまちゃんが登場。テープカットにも参加した

新静岡駅の待合室に「ちびまる子ちゃんラッピング電車」の撮影用パネルが設置され、運行スケジュールの案内も

静岡鉄道代表取締役社長の今田智久氏は、「この電車は1日平均13往復、最大19往復運行します。12月の映画公開に合わせ、コラボ商品として『ちびまる子ちゃんLuLuCaパサール』も検討しています」と挨拶。静岡市長の田辺信宏氏は、「静岡清水線は清水区民の通勤・通学利用が圧倒的に多い。葵区・駿河区の皆さんもこのラッピング電車に乗り、子供たちと一緒に清水で夏休みの思い出を作っていただけたら」と述べた。

出発式の後、園児たちがラッピング電車に乗車し、貸切列車として12時30分に新静岡駅を発車。「ちびまる子ちゃんランド」のあるエスパルスドリームプラザへ向かった。

「ちびまる子ちゃんラッピング電車」は27日の16時台の電車から営業運転を開始。新静岡~新清水間で5往復程度運行され、翌28日から1日13~19往復の運行となる予定(定期点検のため運休日あり)だ。運行スケジュールは静岡鉄道ホームページをはじめ、新静岡駅・新清水駅に設置される案内看板でも紹介されるとのこと。同電車の運行開始を記念し、新静岡駅・狐ヶ崎駅・新清水駅に撮影用パネルも設置されている。

静岡鉄道1000形「ちびまる子ちゃんラッピング電車」外観・内装など