JR東日本・JR東海・JR西日本・JR九州・JR北海道は24日、お盆期間(8月7~17日)の指定席予約状況を発表した。JR北海道を除く各社のピーク予想日は下りが8月12・13日、上りが8月16日頃とされたが、時間帯によってはまだ席に余裕があるとのこと。

臨時寝台特急「北斗星」。最終運転となる8月22日札幌発の列車は即完売と報じられた

JR北海道は札幌着のピーク日を8月8日、札幌発のピーク日を8月12日と発表。お盆期間の指定席の提供席数は21万9,283席(前年比4,124席減)、7月23日時点の予約席数は8万3,947席(前年比3,397席減)でともに前年より減ったが、8月13~16日に本州方面の夜行列車が運休(一部列車を除く)となることも影響しており、夜行列車を除くと提供席数が前年比4,262席増、予約席数も前年比2,662席増だという。

本州方面の夜行列車の運休は、北海道新幹線開業(2015年度末の予定)に向けた総合的な検査・試験の実施によるもの。夜行列車が運転される日は予約が取りづらい状況になっており、臨時寝台特急「北斗星」「カシオペア」は札幌発・札幌着ともに「混み合っております」とされた。急行「はまなす」も札幌着の列車は8月17日以外混み合っており、札幌発も8月7・11・12日は混み合っているものの、その他の運転日はまだ空席があるとのこと。

北陸新幹線開業で輸送力増強、上越新幹線は予約が減少

他のJR各社の予約状況(新幹線・在来線の合計)は、JR東日本が予約可能席数399万席(前年比111%)・予約席数126万席(前年比112%)、JR西日本が予約可能席数340万2,000席に対し、予約席数116万9,000席(前年比112%)、JR東海が予約可能席数421万席(前年比102%)・予約席数134万席(前年比102%)、JR九州が予約可能席数65万9,000席(前年比98.3%)・予約席数21万8,000席(前年比97.5%)。JR東日本・JR西日本・JR東海は前年を上回った。

今年3月に長野~金沢間が開業した北陸新幹線の予約状況に関して、JR西日本は定員27万2,000席・予約席数9万5,000席と発表。前年の在来線特急「はくたか」「北越」と比べて定員は約4倍、予約席数も3倍近く増加し、新幹線開業による輸送力増強を反映した予約状況となった。JR東日本も、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」の予約状況を前年比257%と発表している。一方、上越新幹線は前年比72%(13万9,000席)とされた。

JR東日本の在来線特急列車では、常磐線特急「ひたち」「ときわ」が前年比125%(3万2,000席)という予約状況に。今年3月から運行開始した特急「しらゆき」に関して、JR東日本新潟支社の発表によれば、予約可能席数は前年比53%(1万3,860席)、予約席数は前年比50%(2,850席)だったという(ともに前年の特急「北越」と比較)。

東海道・山陽新幹線の予約状況について、東京駅では8月12・13日の午前に発車する下りの一部列車と、8月15日午後から翌日午後にかけて到着する上りの一部列車に混雑が見られるものの、その他の時間帯は「お席に余裕がございます」(JR東海)。新大阪駅では、東海道新幹線の下り・上りともに席に余裕があり、山陽新幹線の下り・上りもピーク予想日の一部列車で満席に近づいている以外、席に余裕があるとのこと。

ピーク予想日の一部時間帯・列車を外すことで、確実に座れる指定席の予約は十分可能という状況に。各社とも早めの予約を呼びかけている。