又吉直樹氏の外見や才能にほれた中国人も少なくない

お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹氏の純文学小説『火花』が第153回芥川賞を受賞した。日本では増刷につぐ増刷にも関わらず、「手に入らない」との声が上がる状況で、にわかに日本人の読書熱が上がったようだ。そしてその熱気は中国にも広がっている。

「何でお笑い芸人がこんなにカッコいいの? 」

又吉氏に関する中国版ツイッター「ウェイボー」で特に目についたのが、「カッコいい」という声だ。

「すごくカッコいい! 」
「この髪型じゃなかったら、顔だけでもイケるんじゃないかな」
「髪型を変えた方が絶対にカッコいい」
「何でお笑い芸人がこんなにカッコいいの? 」
「ずっとカッコいいと思ってたのは、きっと私だけではないはず」
「カッコいいよね、アイドルになっても大丈夫そう」

ウェイボー上で転載されていたまるで明治の文学青年のような帽子に着物の姿の又吉氏は、確かに筆者から見てもカッコいいと思えるものだった。

「お笑い系の人は内に秘めた知識が多い」

しかし、芥川賞を受賞したから突然興味を持った、というではなく、以前から又吉氏を見ていたという中国人も多いようだ。

「『ひみつの嵐ちゃん』に出た時も品格があったよね」
「又吉はすごい。ずっとお笑い芸人の中でも特殊な雰囲気があるなと思ってたんだ」
「又吉は典型的な文学青年だと思ってた。一発芸、大喜利もいいし。おめでとう」
「相方の綾部との対談の時に、又吉はすごく才能があると思ってた」

また、又吉氏には文学の才があるのは特別なことではなく、そもそも日本のお笑い芸人は素養が高い、という意見もある。

「前、日本のお笑い芸人の学歴を調べてみたけど、すごくビックリした。東大や早大出身の芸人も多い。業界を越えて活躍する人も多いけど、本も書くとは」
「お笑い芸人は実はすごいんだ。知能指数は高くなきゃいけないし、世渡りもうまくないとだし」
「コメディとかお笑い系の人は、表には出さないけど内に秘めた知識が多いんだと思う」

さて、それで実際の本はというと「今の日本語レベルだと読めるかどうか分からないけど欲しい! 」「中国語訳が出ることに期待」と読む気は満々。話題がホットなうちに、中国でも出版されることが期待される。

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