博報堂はこのほど、「春節期における訪日中国人観光客の消費行動調査」の結果を発表した。それによると、中国人観光客による訪日中の消費額は20~40万円が最も多いことがわかった。

買い物リストは訪日前に作成

消費額を男女別に見ると、40万円以上の高消費額帯には男性の割合が多く、14万円以下の中~低消費額帯には女性が多いことが判明。また、他の国・地域と比べたところ、台湾は3万8,000円~7万6,000円、韓国は6万円程度または10万円程度など、中国の方がかなり高額だった。

訪日中の消費額

購入商品決定のタイミングを聞くと、訪日検討前が46.5%、訪日検討期が26.9%と、訪日前が7割以上を占め、買い物リストは訪日前に作られている場合が多いことがうかがえる。

購入商品の用途については、72.9%が「自分用」と回答。また、全体の6割が普段から使っているものを購入し、継続的に使用していた。購入時に重視する点については、「日本ならではの商品」であることより「日本で買うと安い」ことが重視されていた。

購買時に活用するメディアは、「検索エンジン」「天猫(ECモール)」などが上位に入り、日本限定メディアではなく、一般人による訪日時のコメントなどを情報源としている人が多かった。

調査期間は2015年3月11~19日、調査方法はインターネット。調査対象は直近3カ月で日本渡航経験があり、かつ購買経験がある20~49歳の個人で、有効回答は300人。