俳優の小泉孝太郎がこのほど、WOWOWの連続ドラマ『死の臓器』(7月12日スタート、毎週日曜22:00~)の台湾ロケを行った。

WOWOWドラマ『死の臓器』の台湾ロケを行った川野直輝(左)と小泉孝太郎

同作は、"臓器移植"がテーマの麻野涼の同名小説を映像化した社会派サスペンス。小泉が演じるのは、臓器売買の闇に迫っていくテレビ番組制作会社のディレクター・沼崎恭太で、事件の背後にある真実を追う中で、川野直輝演じる臓器移植ブローカーを務める日本人・船橋甫の存在を知り、その実態を調べるため、台湾にやってくる。

現地での撮影は、初台湾の小泉が「空港を降りた時はビックリしました」という35度を超える猛暑の中、台湾一の繁華街・西門町でスタート。豊原功補演じる刑事の白井に、台湾に来たことを電話で告げ、雑踏の中を歩いて行くシーンを撮影した。

その後は、五ツ星を獲得したホテル・富信大飯店に移動。ここで、川野演じる船橋との対面シーンを撮影した。キーパーソン役を演じる川野は「何を考えているか分からない感じが、にじみ出たらいい」と考えて演じたそうで、その狙い通り、沼崎の緊張感が伝わるシーンが映し出された。

このほか、ネオンサインが鮮やかな台北のナイトスポット・林森北路や、屋台街など、台湾ならではの風景の中で撮影。路線バスやバイクなどが激しく往来するなど、エネルギッシュさが伝わってくる画になっており、小泉も「やはりここでしか撮影できないものであり、説得力があります」と自信の表情を見せていた。

監督を務めるのは佐藤祐市氏。今作で3度目の顔合わせとなる小泉は「普段は陽気で明るい方ですが、芝居のこととなると非常に繊細。芝居の中のリズム感もそうですし、その場のポイントを押さえた演出をされるんです」と、大きな信頼を寄せている。

佐藤監督は、今回の台湾ロケの狙いを「物語の展開が大きく転がり、テイストがガラッと変わっていくところなので、そういったところがうまく出ればいいなと思って撮影を行いました」と語る。猛暑の街中での撮影も、現地スタッフの迅速な動きでスムーズに進み、一般市民も非常に協力的だったことから、満足のいく撮影になったようだ。

同作には、このほか武田鉄矢、小西真奈美らも出演。7月下旬のクランクアップを目指し、引き続き撮影が行われている。

左から 川野、佐藤祐市監督、小泉