日本銀行は1日、第165回(2015年6月)全国企業短期経済観測調査(短観)の結果を発表した。それによると、業況判断指数(DI:景況感「良い」から「悪い」を引いた割合)は、大企業製造業で前回(2015年3月調査)比3ポイント上昇のプラス15となり、3期ぶりに改善した。

中堅・中小の製造業は悪化

大企業非製造業は同4ポイント上昇のプラス23と、3期連続で改善した。

中堅企業について見ると、製造業は同2ポイント低下のプラス2、非製造業は同2ポイント上昇のプラス16となった。

中小企業については、製造業は同1ポイント低下のゼロ、非製造業は同1ポイント上昇のプラス4となった。

全規模全産業では横ばいのプラス7となった。

業況判断の選択肢別社数構成比(出典:日本銀行Webサイト)

3カ月後の先行き(2015年9月の予測)については、大企業製造業は今回比1ポイント上昇のプラス16、非製造業は同2ポイント低下のプラス21。中堅企業製造業は同2ポイント上昇のプラス4、非製造業は同2ポイント低下のプラス14。中小企業製造業は横ばいのゼロ、非製造業は同3ポイント低下のプラス1となった。

全規模全産業の先行きは横ばいのプラス7となった。

調査対象企業は1万1,066社(回答率99.5%)、回答期間は2015年5月27日~6月30日。