歌手の倖田來未が27日と28日、さいたまスーパーアリーナで8都市12公演に及ぶ全国アリーナツアー「Koda Kumi 15th Anniversary Live Tour 2015 ~WALK OF MY LIFE~ supported by Mercedes-Benz」のファイナル公演を行った。

歌手の倖田來未

デビューからまもなく15年という節目の年の開催となった今ツアー。今年3月にリリースした12枚目のアルバム『WALK OF MY LIFE』を引っさげ、ファイナル公演では全国から集まった1万6,000人のファンに圧巻のパフォーマンスを魅せた。

ツアーのテーマは"人がどう思うかではなく、自分がどう生きたか"。18歳の少女としてデビューしてから、長い下積み時代を経て大人の女性へと成長した倖田が改めて掲げたもので、自身は「これまで歩いてきた道が私の人生」と言い切る。

ステージはLEDのみというシンプルなセットで、ガーリーなドレスは一切なし。これまでの盛ったメイク、盛ったヘア、盛ったファッションといった"足し算"の要素が多かったステージも、今回は逆の"引き算"の発想に。体を張った演出が随所に表れ、"かわいい"から"大人"へ変化したツアーとなった。

倖田は「"今の私"を表現したら自然と"くぅちゃん"の部分が演出に入らなかった。アルバムもそうですが、意図的にというより、今やりたい音楽を表現した結果、"くぅちゃん"をイメージさせる部分がなくなりました」と赤裸々に明かし、「年齢的な部分もあるかもしれませんが、"くぅちゃん"はファンの方の声を聞いて支えられたイメージなんだと思います」とも告白。自身の案で最もシンプルにしたステージについても「私次第で左右されるので、来て下った方から"楽しかった!"という声をいただく度に、とても嬉しく思いました」と素朴に感謝を述べている。

とは言え、自身最高の12人のダンサーと共に魅了するダンス、命綱なしのパフォーマンス、初披露となるピアノやギターの演奏など、息つく暇ない演出を次々と展開。自身は、「今まで歩いてきた道で吸収したものを全てアウトプットしたツアーになったんじゃないか」と語り、「これまでは流行やファンの皆さんが求めるものを意識しながら作ることが多かったですが、今回は自分がやりたい音楽をやらせていただきました」と強調する。

7月11日からは台湾および初となるシンガポール公演が控えている倖田。8月2日には、自身プロデュースの「a-nation island」の開催も決定している。