菅野美穂、綾瀬はるか、吉高由里子に続く! ブレイク中の"不思議ちゃん女優"次期エース・高梨臨ってどんな人?

木村隆志  [2015/06/14]

業界関係者の中で、「次代の主演女優」「ポスト綾瀬はるか」と言われている女優がいる。昨年朝ドラ『花子とアン』の醍醐亜矢子役で一躍全国区となり、今年もドラマ『まっしろ』『Dr.倫太郎』に連続出演している高梨臨だ。

黒髪ロングの息をのむような正統派美人でありながら、どこかゆるい雰囲気を併せ持ち、近寄りがたさは一切感じない。やわらかい笑顔と、バラエティ番組で見せる不思議ちゃんキャラは、綾瀬はるかのそれと比べてもそん色ないのではないか。

ここではそんな高梨臨の歩みを振り返りながら、魅力を掘り下げていきたい。

男受けキャラから連ドラ常連へ

女優の高梨臨

2005年のデビューは意外にもグループアイドルだったが、すぐに解散してしまう。私が初めて高梨のことを見たのは、2年後の2007年。JTBの所属タレントとして起用された旅行ポスターでの姿だった。

本格的な女優デビューは、同年7月のドラマ『探偵学園Q』。行方不明になった美人女子高生役を演じ、4~5話のミステリーをけん引した。翌2008年にはドラマ『ROOKIES』に女子高生役でレギュラー出演したほか、映画『GOTH』でヒロインに抜てきされ、死体に惹かれる少女という難役にトライ。さらに2009年、『侍戦隊シンケンジャー』で優しさあふれる女侍・シンケンピンクを演じた。2010年のドラマ『宇宙犬作戦』で演じた怪力アンドロイド役がセクシー衣装だったことを踏まえても、このころは男性受けする役柄が多かった。

風向きが変わりはじめたのは、2012年のドラマ『パパドル!』で錦戸亮との熱愛をねつ造する売名女優を演じたころから。同年、世界の巨匠・キアロスタミ監督の映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』では主演として"カンヌ行き"も経験する。そして女優としての知名度を一気に上げたのは2013年のドラマ『カラマーゾフの兄弟』だった。主人公の市原隼人を袖にして、遊び人の兄を演じた斎藤工と同棲し、捨てられるヒロインを熱演。今をときめく吉田鋼太郎や滝藤賢一とともに、この作品を経由して連ドラの常連になっていった。

脇役と映画経験の地道なステップ

そして、記憶に新しい2014年のブレイクへ。バイオレンス作『KILLEES』、辻仁成のヒューマン作『醒めながら見る夢』の両映画でヒロインを務めつつ、朝ドラ『花子とアン』に出演。お嬢様からたくましく成長する姿を長きにわたって演じ、トレードマークのリボンも含め、主人公の花子に次ぐ人気者となった。

今年の出演ドラマ『まっしろ』『Dr.倫太郎』でも"主人公の横"という絶好のポジションをつかんでいる高梨。主演俳優の近くで着実に実力を蓄え、認知度を上げていることが分かる。

かつて80・90年代はこのような形でステップを踏んで、主演女優の座をつかみ取っていくパターンが一般的だった。しかし、最近はデビュー間もないころから"主演女優"として育てられるケースの方が多い。

その意味で、脇役や映画出演で地道に努力を重ねた高梨の好感度は高く、視聴者も受け入れやすいだろう。もし今、人気枠の連ドラ主演に抜擢されたとしても、「ゴリ押し」とは言われないはずだ。

また、高梨はさまざまなジャンルの作品と役柄を経験してきただけに、制作側もオファーを出しやすい存在と言える。それだけに高梨サイドとしては、さらに経験を重ねつつ、主演女優に向けた準備を整えているところなのではないか。

ダウンジャケット紛失と神隠し

女優として地道にキャリアを積み重ねた高梨だが、実は2011年1月の『アメトーーク』で、プチブレイクを果たしていた。「運動神経悪い芸人」で放送されたドラマでフルーツポンチ・村上健志の恋人役を演じたのだが、「あの美女は誰?」とブログに数千件ものコメントが殺到してニュースになったくらいだ。

さらに、ブレイク中の今、高梨はとにかくバラエティ番組制作スタッフの評判がいい。美ぼうとは相反するおとぼけトークの破壊力は凄まじく、最近でも『しゃべくり007』『メレンゲの気持ち』など出演番組の全てで爆笑をさらっている。とても面白かったので、いくつかエピソードを挙げておこう。

「スタッフに気づいてもらえない」とボヤき、理由を聞かれると「下を向いていることが多いから」。ロングヘアだから当然顔は全く見えない。「くまのぬいぐるみが歩く練習をしていた。全然ふつうのことですよ」。この他にもぬいぐるみを使って人に話しかけるクセがある。「趣味のランニングをしていると、家の近くでも必ず迷子になる」。だから携帯電話のナビを使って帰るらしい。「ストレス解消は、枕に顔をうずめて叫ぶこと」。番組では「アーッ!」と絶叫の実演をしていた。近藤春菜の家に初めて泊まったとき、翌朝に帰ると思いきや「行ってらっしゃい」と見送り、夜に春菜が帰ってきたら冷蔵庫のドリンクが飲まれ、半身浴をして片付けていない状態だった。驚く出演者たちに「でも夕方前には帰りましたよ」と話してもうひと笑い。ダウンジャケットをなくして、「これは神隠しだと思った」。最もなくしにくい服をなくしてしまうのがスゴイ。

ちなみに、ダウンジャケットをなくしたときは、心配した吉高由里子から上着をプレゼントされたらしい。吉高ほどの天然女優からフォローされるのだから、高梨はやはり突き抜けている。だから女優なのに、スタジオの全員から総ツッコミを受けてしまうのだ。

唯一の不安は、お酒での失敗?

もちろんただの不思議ちゃんなら、ここまでフィーチャーされることはないだろう。「自分に自信がない」「服装も地味だし、お店に入ると申し訳ないからネットで買い物をする」という自虐。さらに、「実は人見知りでしゃべるのが苦手」「ふだんはスッピン」「変装は全然しない」「500円貯金をしていてたまるのが楽しみ」という自然体の振る舞いは敵を作りにくい。美人なのに、気取ったところが全然ないのだ。

それだけに、菅野美穂、綾瀬はるか、吉高由里子など、"男女を問わずモテる不思議ちゃん女優"の系譜をたどる可能性は十分。とにかくイメージがいいだけに、現在『アジエンス』(花王)、『スリムウォーク』(ピップ)、『黄金烏龍茶』(伊藤園)、『ビューカード』(JR東日本グループ)など数多くのCMに出演しているが、これからますます増えていくのではないか。

大女優・大竹しのぶを見れば分かるように、不思議ちゃん女優の爆発力は計り知れないものがある。それだけに高梨への期待値は高くなるが、1つ気をつけて欲しいのはお酒での失敗。「お酒が好きで飲むと止まらない」「みんなが帰って一人でも飲んでいる。せっかく楽しくなったのに帰って寝るのがもったいない」と話すほどであり、すでに写真週刊誌から狙われているだろう。

ともあれ、「次の出演作品は何で、どんな役柄を演じてくれるのか?」はもちろん、番宣でのバラエティ番組出演も含めて、楽しみでならない。

■木村隆志
コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴する重度のウォッチャー。雑誌やウェブにコラムを提供するほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。

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