会議の説明で「第1フェーズが~」や「フェーズ別に御説明しますと~」等、フェーズという言葉が飛び交うシーンに出くわし、戸惑ったことはないでしょうか? 今更聞きにくいカタカナビジネス用語「フェーズ」について御紹介します。

■フェーズの意味

フェーズは「段階」「相」「位相」「局面」を表す言葉で、単純に物事のありさまをあらわしたいとき、又は変化していく過程のひと区切りをあらわしたいときに使われる言葉です。ビジネスシーンでは、プロジェクト全体や事業全体、企業全体の成長・発展規模を期間・規模で区切り、その成長・発展段階をあらわす単位として使われることが多いようです。

■単位がない変化・発達・成長段階をフェーズで説明

身長ならcm、体重ならkgなどの単位でどのくらい変化・発達・成長を遂げたかを確認できますが、変化・発達・成長を遂げていくものの中には、どのくらい変化・発達・成長を遂げたか単位であらわせないものも多くあります。

例えばプロジェクトや事業、感染症の警戒水準や感染レベル、世代やライフサイクル等です。それらをある期間・規模で区切ってフェーズという単位で見てみると、それらがどのくらい変化・発達・成長を遂げているかの道のりを把握しやすくなり、変化・発達・成長の途中段階で、現在どの位置にいるのかが把握しやすくなります。そのためビジネスシーンでは、本来単位などがないものの発達段階や変化段階などをあらわす言葉として、フェーズがよく使われています。

■フェーズは使い分けが難しい?

ただしビジネス用語にはフェーズに似た言葉がたくさんあり、使い分けが難しい一面があります。例えば物事の進行段階をあらわすカタカナ語には、ステップ、ステージ、グレードなどがあります。そのためどの用語を使うべきかどうか悩んだら、それぞれの言葉に含まれる「段階」以外の意味を参考にして、より適したものを選ぶようにしてみてください。

ビジネス用語として使うのは難しいものの、意味さえ知っていれば会議上で「フェーズ」という言葉が飛び交っていても安心できます。是非ビジネス上で意味のわからないカタカナビジネス用語に出会ったら、今更と思わずにメモして調べてみるようにしましょう。

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