パナソニックは6月4日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」のレンズ交換式モデル「DMC-G7」を発表した。発売は6月25日で、価格はオープン。
パッケージはボディのみのものと、交換レンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-F5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」が付属する高倍率ズームレンズキットの2種類が用意される。推定市場価格はボディのみが84,000円前後、高倍率ズームレンズキットが120,000円前後だ(いずれも税別)。
DMC-G7は、ミラーレス一眼タイプの「LUMIX」シリーズで上位モデルとなる「LUMIX G」の新モデルで、2013年6月に発売された「LUMIX DMC-G6」の後継モデルだ。5月に海外発表されていたものが、このたび正式に国内でも発表された形となる。
秒間30コマの連写で撮影した4K動画から静止画を切り出す「4Kフォト」に、「4K連写」「4K連写(S/S)」「4Kプリ連写」の3モードを追加した。4K連写はシャッターボタンを押している間ずっと連写できるモード、4K連写(S/S)はシャッターボタンを一度押してから再び押すまで連写し続けるモード(S/Sはスタート/ストップの意)、4Kプリ連写はシャッターボタンを押した前後1秒間の合計60コマを記録するモードだ。
天面には、4Kフォトモードの設定をすばやく行える「ドライブモードダイヤル」を設けた。通常の連写と同様、P / A / S / Mと組み合わせて4Kフォトモードを利用できる。4K動画から写真を選び出す際の再生画面もリニューアル。タッチ操作で、写真を1枚ずつ確認しながら選択可能だ。
独自の「DFD(Depth from Defocus)テクノロジー」と、高精度なコントラストAFによる「空間認識AF」を搭載。AF合焦速度は0.07秒を実現した。約236万ドットの有機ELを採用したファインダーはコントラストが高く、ハイライトからシャドーまではっきりと確認できるとしている。
主な仕様は、撮像素子が有効1,600万画素の4/3型Live MOSセンサーで、マウントがマイクロフォーサーズマウント、対応感度がISO200~ISO25600(拡張設定でISO100に対応)、シャッター速度が60~1/4,000秒(静止画)、1~1/16,000秒(電子シャッター)。ファインダーは約236万ドットの有機EL方式で、視野率が100%、倍率が約0.7倍(35mmフィルム換算)、可動式の背面モニターは約104万ドット・3型の液晶方式(タッチパネル)、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード。高速インタフェース規格「UHS-II」に対応したSDHC/SDXCメモリーカードにも対応する。
CIPA準拠の撮影可能枚数は約350枚となっている。従来モデルに引き続き、Wi-Fi(無線LAN)接続機能を持つ。本体サイズはW124.9×D77.4×H86.2mm、重量は本体のみで約360g、レンズキットの付属レンズ14-140mmとバッテリーとメモリーカードを含む状態で約675gだ。