障がい者雇用の調査・研究機関「障がい者総合研究所」は、20~60代の就業経験のある障がい者684名に「就職・転職時の情報に関するアンケート調査」を実施した。調査期間は3月25日~31日。

就職・転職する企業を選ぶうえで、もっとも重視する情報

就職・転職時にもっとも重視する情報は「障がいへの理解・配慮」

就職・転職する企業を選ぶうえで、もっとも重視する情報について尋ねたところ、1位は「障がいへの理解・配慮」(25%)、2位は「仕事内容」(18%)だった。求人票の内容だけで必要な情報を入手できたか聞くと、57%が「得られなかった」と、半数が応募時点では情報が不十分であることがわかった。

入社前までに必要な情報を得られたか尋ねると、「得られた」「得られなかった」の回答がそれぞれ50%だった。選考過程においても半数が十分な情報を得られていないようだ。

入社前までに得られた情報量と会社への満足度との関係について調べると、入社前に得られる情報量が少なくなればなるほど、入社後の会社への満足度は低下していることがわかった。入社前に情報がほとんど得られなかったと回答した人の75%は「会社に満足していない」と回答している。

入社前までに得られた情報量と会社への満足度との関係

入社前までに、もっと知りたかった情報は何か尋ねたところ、最も多い回答は「仕事内容」(34%)だった。次いで「社風・職場の雰囲気」(17%)、「障がいへの理解・配慮」(16%)となっている。

入社前までに、もっと知りたかった情報