メルシャンは、ワイン部門の研究成果を活かし、オレンジ系さつまいも「ハマコマチ」を使用して開発した本格焼酎「浅黄(うすき)うさぎ」を7月7日より全国で発売する。価格はオープン。

2010年、芋焼酎は素材別で長く1位だった麦焼酎の販売ボリュームを超え、その後も好調に推移。こうした芋焼酎好調の市況を受け、同社の本格焼酎製造蔵である八代不知火蔵では、焼酎の魅力を広げる新しい芋焼酎の開発を目指し、2012年に「八代不知火蔵芋焼酎プロジェクト」を始動した。

“芋に触れ、芋を知る”という考えのもと、まず始めに八代工場敷地内に小規模畑を開園。ブドウ栽培で培った経験を元に、定期的に芋を掘り出し、その成長度合いや成分組成の確認を行いながら、同社の求める品質に合致した収穫時期の見極めと麹原料の組み合わせの工夫により、新たな香味特徴を持った商品を開発したという。

同商品は、オレンジ系さつまいもの「ハマコマチ」を使用し、収穫時期の調整や麹原料の組み合わせにより、ネーブルオレンジなどの柑橘類や、マンゴーのようなトロピカルな香りと甘い口当たりに仕上げたとのこと。

なお、商品名の「浅黄」とは、日本の伝統色で赤みが薄い黄色の呼称で、芋の果肉のオレンジ色を表現。また、オレンジ系さつまいもにはニンジンと同様にβカロテンが多く含まれることから、ニンジンでイメージされる「うさぎ」を名称に用いたとされる。