地元県民がおいしいと思う水ランキング

水を考えるプロジェクトはこのほど、「水についての意識実態調査」の結果を発表した。同調査は、3月20日~21日、全国47都道府県の10代~60代の男女4,700人(各都道府県につき男女50人ずつ)を対象にインターネットリサーチで行われた。

自身が在住している地域の水をおいしいと思うかどうか質問し、おいしいと思うと回答した人が多い都道府県を調べたところ、「熊本県」「富山県」「鳥取県」が100人中94人と9割以上を占め、同率1位となった。下位の都道府県との間には、約50人以上の差が出ているという。

次に、在住地域の水への満足度を調査した結果、「不満がある」と答えた人数が10人以下だったのは全47都道府県中10都道府県のみだった。そのうち最も少なかったのは「富山県」で、次いで「熊本県」「青森県」が同率2位、4位に「鳥取県」が続いた。

「水の安全性についての意識をしているか」を尋ねたところ、「意識している」と回答した人が最も多かった都道府県は「熊本県」(72人)となった。上位には「埼玉県」(70人)、「福岡県」(64人)、「徳島県」(64人)、「神奈川県」(62人)など、水をおいしいと思う人の割合が高くなかった都道府県もランクインした。

なお、1位となった「熊本県」では米を炊いだり味噌汁を作るなどの生活シーンで水道水をそのまま使用する人が多いのに対し、「埼玉県」「福岡県」「徳島県」「神奈川県」では4人に1人がミネラルウォーターを愛飲しており、水道水を直接飲んでいる割合が半数以下となっているという。

また、全国平均では2人に1人が水道水をそのまま飲用している一方で、「福岡県」で水道水を利用している人は4人に1人となり、ウォーターサーバーを利用している人は全国平均と比較し約3倍との結果となった。

地元県民の水への満足度ランキング

「水の安全性についての意識ランキング」上位都道府県の飲用水活用事情

水の安全性を気にする理由については、「飲んだり料理に使ったりで多く体内に入るから」「子供がいる」「妊娠している」など、自身や家族の健康を気にする声などが多く寄せられた。一方で、「日本の水は問題ないと思っている」など、日本の水の安全性や浄水技術などに対する信頼性を示す意見も見られた。