カッパ・クリエイトホールディングスはこのほど、2015年3月期(2014年3月1日~2015年3月31日)の通期連結決算を発表した。それによると、純損益は134億円の赤字(前期71億円の赤字)となった。

2015年3月期の連結業績(2014年3月1日~2015年3月31日)(出典:カッパ・クリエイトホールディングスWebサイト)

売上高は876億円(同933億円)、営業利益は4億円(同18億円の赤字)、経常利益は8億円(同18億円の赤字)。なお、今期はコロワイドの連結子会社化により決算期が変更したことに伴い、13カ月決算となっている。

外食業界において、人手不足への懸念、円安による原材料価格の高騰、品質管理への不安感などにより厳しい経営環境が続く中、同社は原価率、人件費率については一定の成果を得られたものの、同業他社との競争が激化し、既存店売上高は前年実績を下回った。

回転寿司事業の売上高は810億円。前期までの低価格路線から品質向上で訴求する方向へシフトしたが、客数が回復しなかった。同社は、主軸である回転寿司事業の再生が急務であるとし、オペレーションの強化、商品のブラッシュアップ、全品オーダー型の新業態への改装を進めていくとしている。

2016年3月期(2015年4月1日~2016年3月31日)の連結業績予想については、売上高が911億円、営業利益が27億円、経常利益が29億円、親会社に帰属する純利益が27億円を見込んでいる。