東京都はこのほど、特別相談「多重債務110番」の実施結果を発表した。それによると、1人当たりの平均債務額は832万円となり、2014年9月の970万円から138万円減少した。

東京都と23区26市1町は、東京三弁護士会、東京司法書士会、日本司法支援センター(法テラス)などの法律専門相談窓口等と連携して、2015年3月2、3日に「多重債務110番」を実施。その結果、特別相談期間中の相談件数は250件となった。

このうち、東京都消費生活総合センターで受け付けた79件の内容を分析したところ、相談者の平均年齢は50.4歳で、前回より3.4歳低下した。最年長は85歳、最年少は25歳で、ともに女性。また、最も多い年代は50歳代で30.4%を占めた。

1人当たりの平均債務額は832万円、最高債務額は4,500万円。債務額別に見ると、「1,000万円以上」が27.8%で最多。以下、「100万円~300万円未満」が26.6%、「300万円~500万円未満」が16.5%、「100万円未満」が15.2%と続いた。

債務の状況(出典:東京都Webサイト)

借入先については、3社から借りている人が15人でトップ。最大借入先数は14社だった。借入理由を聞くと、「低収入・収入の減少」が40.5%、「商品等購入」が19.0%、「事業資金」が16.5%、「住宅ローン」が12.7%、「遊興費」が11.4%と続き、「低収入・収入の減少」「住宅ローン」「遊興費」の割合が増加した。