日本経済団体連合会は16日、2015年春闘の第1回賃金回答集計結果(加重平均)を発表した。それによると、大手企業の定期昇給を含めた平均賃上げ額は前年比859円増の8,502円となり、1994年(8,800円)以来、21年ぶりの高水準となった。

アップ率は2.59%で、前年(2.34%)と比べて0.25ポイント上昇した。

製造業の平均は、賃上げ額が同928円増の8,630円、アップ率が同0.26ポイント増の2.64%。非製造業の平均は、賃上げ額が同552円増の7,937円、アップ率が同0.17ポイント増の2.35%となった。

業種別に見ると、賃上げ額が最も高かったのは自動車の9,835円(アップ率2.91%)。次いで、機械金属が8,641円(同2.95%)、繊維が7,905円(2.59%)、食品が7,663円(同2.45%)、商業(従業員平均)が7,660円(同1.98%)となった。

調査対象は、原則として東証一部上場、従業員500人以上の主要20業種大手249社で、今回はこれまでに回答があった企業のうち詳細が確認できた62社についてまとめた。