道南いさりび鉄道は27日、鉄道事業法第4条にもとづき、国土交通省へ鉄道事業の許可申請を行ったと発表した。北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業にともない、JR北海道から経営分離される江差線五稜郭~木古内間の運営を引き継ぐ。

現行のJR江差線普通列車。おもにキハ40形が使用される

同社は北海道および北海道新幹線並行在来線の沿線市町が出資し、設立された第3セクター鉄道。鉄道施設の保有と旅客列車の運行を行う第一種鉄道事業者として、いわゆる「上下一体」の経営にあたる。五稜郭~木古内間(営業キロ37.8km)は2015年度末の北海道新幹線開業に合わせ、道南いさりび鉄道線として開業予定だ。JR貨物が第二種鉄道事業者となり、鉄道線路を使用して貨物列車を運行する。

今後の予定として、道南いさりび鉄道の本社は今年夏頃に函館市へ移転。上限運賃の認可申請と実際の運賃の届出、列車の運行計画(ダイヤ)の届出などの手続きを経て開業をめざす。

昨年まとめられた経営計画によれば、五稜郭~木古内間は現行の単線・電化設備を引き継ぐものの、旅客列車は採算性を考慮してディーゼル車両での運行となり、JR北海道からキハ40形9両を譲り受けるとのこと。運賃は現行JR運賃の1.3倍程度に値上げ予定だが、多くの利用者が函館駅まで利用する現状も考慮し、JR函館本線との乗継割引の導入が検討されている。