上野東京ライン開業後の16・17日、朝通勤時間帯の山手線・京浜東北線の電車に乗った。宇都宮線・高崎線・東海道線の相互直通運転、常磐線の品川駅への直通運転が開始されたことで、山手線・京浜東北線の混雑緩和も期待されている。

上野東京ライン開業で、宇都宮線・高崎線から東海道線への直通運転がスタート

上野東京ライン開業後、最初の平日となった16日朝8時55分、山手線東京方面の電車が上野駅3番線ホームに入線した。到着を待つ乗客は、扉1カ所あたり10人前後。上野東京ライン開業前と比べて明らかに空いていた。秋葉原駅まで乗車したが、混雑のピークを少し過ぎた時間帯とはいえ、乗ることがためらわれるほどの混雑ではなくなっていた。

秋葉原駅付近を通過する上野東京ラインの電車

翌17日朝も山手線東京方面の電車に乗車。前日より早い時間帯で、他の路線は混雑のピークを迎えていたが、やはり上野駅で到着を待つ乗客は扉1カ所あたり10人程度といったところで、この時間帯にしては混んでいない印象だった。その後、御徒町駅で下車し、いったん改札口を出た後、上野駅まで再び山手線に乗車。朝8時台にもかかわらず、車内は空席が目立っていた。

上野駅で下車して改札口を出た後、今度は京浜東北線の電車で東京方面へ。こちらは山手線の電車より混雑していた。上野駅から御徒町駅まで他の乗客に触れる程度の混み具合だったが、もともと混雑率200%(体が触れ合い、相当な圧迫感がある)とされた区間だけに、混雑は軽減された様子。ただし、上野東京ラインが通過する秋葉原駅では、中央・総武線やつくばエクスプレスからと思われる乗換客が多数乗車してきた。上野東京ライン開業効果で上野駅からの混雑は多少緩和されたものの、秋葉原駅以南の混雑は相変わらずのようだった。

上野東京ラインでは朝通勤時間帯(8時頃から9時頃まで)、東海道線へ直通する宇都宮線・高崎線の電車を5本ずつ運転し、常磐線から品川駅へ直通する電車も5本運転。上野駅から東京・品川方面へ2~6分おきに電車が発車するダイヤとなった。なお、京浜東北線では3月14日のダイヤ改正以降、データイムの快速の停車駅に神田駅が追加されている。