世界三大映画祭で監督賞を制覇したポール・トーマス・アンダーソンの最新作『インヒアレント・ヴァイス』(4月18日公開)の新たな場面写真が13日に公開され、主演のホアキン・フェニックスの変装姿などがお披露目された。

ビジネスマンに変装して潜入捜査中の探偵ドック

本作は、謎の天才覆面作家トマス・ピンチョンが、初めて自身の作品の映画化を許可したという『LAヴァイス』(新潮社刊)が原作。1970年代のロサンゼルスでヒッピー探偵・ドックが元恋人・シャスタの依頼を受けたものの、殺人のぬれぎぬを着せられ、元恋人も捜査対象も失踪。巨額が動く土地開発に絡む、国際麻薬組織の巨大な陰謀に巻き込まれていく様子を、コメディタッチに描いた探偵サスペンスで、不条理で愛に満ちた"不都合な世界"を描き出す。

探偵・ドックを演じるのは、『ザ・マスター』でアカデミー賞にノミネートされたホアキン・フェニックス。どこか憎めない、ゆるふわアフロでマリファナ中毒のヒッピー探偵を演じる。このほかにも、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロと、実力派が名を連ねる。

今回公開されたのは、立派なモミアゲが目を引く探偵ドック(ホアキン・フェニックス)がビジネスマンに変装した潜入捜査中の写真や、ベルベットスーツに幅広ネクタイという怪しそうな歯科医(マーティン・ショート)が少女に羽交い絞めにされる写真など、登場人物のユニークさが伝わる場面写真。そのほか、ビーチでたたずむドックと元カノのシャスタ(キャサリン・ウォーターストン)の2ショット、ドックの相棒デニスがなぜかハンドルだけを握っている写真、マッサージ店で働く中国人・ジェイドがドックに重要情報を伝える写真がお披露目された。

なお、本作は今年のアカデミー賞で「衣装デザイン賞」にノミネートされた70年代ファッションも見どころ。支配者層や反体制者層(ヒッピーたち)など、それぞれのキャラクターのバックグラウンドや生活スタイルに合わせてデザインされた衣装が、次々と目に飛び込んでくる。

後ろから少女に羽交い絞めにされる歯科医

LAのゴルティーダ・ビーチで佇むドック(右)と、元カノのシャスタ(左)

ドック(右)と、なぜかハンドルだけを握っているその相棒のデニス(左)

ドック(右)に重要な情報を伝えるマッサージ店の中国人・ジェイド(左)

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