ウェザーニューズはこのほど、西日本から東日本の広い範囲で、本格花粉シーズンに突入したことを発表した。

「2015年 花粉飛散マップ」

同社では、全国約1,000カ所の花粉観測量に応じて目の色が変化する独自の花粉観測機「ポールンロボ」による花粉の観測を行っている。各都道府県に設置しているポールンロボのうち3割以上が、1日10個以上の花粉を観測する日が2日間以上あった場合を「花粉シーズンイン」、1日30個以上の花粉を観測する日が1日以上あった場合を「本格花粉シーズンイン」としている。

2月23日~24日、ポールンロボによって、関東・甲信(東京都、神奈川県、千葉県、山梨県)、近畿(大阪府、兵庫県、和歌山県、三重県)、中国・四国(広島県、岡山県、鳥取県、島根県、香川県、徳島県、愛媛県)、九州(佐賀県、長崎県、鹿児島県)で基準を超える花粉飛散量を観測。今後も飛散が増える見込みのため、本格花粉シーズンに突入したことを発表した。これにより、既に花粉飛散が本格化している地域に加え、合計29都府県で本格花粉シーズンが始まったことになる。

また、東北南部(宮城県、福島県、山形県)や北陸(石川県、新潟県、富山県、福井県)のほか、長野県、滋賀県、京都府、奈良県では、各府県の3割のポールンロボが10個の花粉を2日間以上観測し、花粉飛散シーズンに突入したとのこと。

「2015年 花粉の飛散開始予想」

まだ本格シーズンに入っていない近畿の一部や岐阜県、茨城県では2月末(2月25日付)、北陸や長野県、東北南部では、3月はじめ頃に本格シーズンに入る見通し。その後、さらに花粉の飛散量が増え、近畿では3月中旬、北陸や長野県では3月中旬~下旬、東北南部では3月下旬からスギ花粉の飛散ピークを迎える予想だという。

東北北部では、3月はじめにかけてスギ花粉の飛散シーズンに入る予想で、平年(2008~2014年)と比べると、同程度か4日ほど早くなる見通し。花粉飛散シーズンに入った後、1週間から10日くらいで本格的な花粉シーズンに突入し、4月上旬~中旬にスギ花粉の飛散ピークを迎える予想となっている。