俳優の斎藤工が、5月9日に公開されることが決定したBBCアース製作のネイチャー・ドキュメンタリー映画『小さな世界はワンダーランド』で、初の映画ナレーションを務めることが25日、明らかになった。

『小さな世界はワンダーランド』の日本語ナレーションを務める斎藤工

本作は、『アース』(08)、『ライフ-いのちをつなぐ物語-』(11)、『ネイチャー』(14)などで大自然を描き続けるBBCアースが、ピクサー・スタジオとタッグを組んで生み出した新ジャンル"ドラマチック・ドキュメンタリー"の第1弾。おとぎ話のような映像と、心温まるストーリーを掛け合わせて、44分間に凝縮した感動の物語で、原生林に住むシマリスと、砂漠に流れついたスコーピオンマウスの成長を描く。

このたび、公開日決定とともに、斎藤工が日本語ナレーションを務めることが決定。斎藤は、俳優として多くの作品に出演する傍ら、『半分ノ世界』(14)、『バランサー』(14)など独創的な作品を手掛ける映画監督としても活躍しており、人気・実力・話題性、さらに甘く深い声色がファンタジーの世界をより深めてくれると期待され、抜擢された。「BBCがこれまで描いてきたネイチャー・ドキュメンタリー映画の大ファン」という斎藤はオファーを快諾。「多くの生物を観察し描くということだけでなく、そこに感情移入が出来るように描かれているということが好き」とその魅力を語る。

そして、「この作品は、加えて、見ていてドキュメンタリーなのか、フィクションなのか境界線がわからなくなってしまい驚きました」と進化していると言い、「何より上映時間は44分で、2匹の小さい生き物の巣立ち、自立という事がこの短い時間の中にあって、究極のファンタジーの要素もリアリティの要素もあり、この作品を通じて本当に子供から大人まで楽しんで、この成長を劇場で疑似体験してほしい」とメッセージを送っている。

また、過去にBBCネイチャー・ドキュメンタリー作品のナレーションを、渡辺謙(『アース』)、松本幸四郎・松たか子親子(『ライフ』)、滝川クリステル(『ネイチャー』)らが務めてきたことについて、「比較をされてしまうと、とても恐縮してしまう」とコメント。「今回はその皆さんに並ぶという意識ではなく、よりこの世界に誘えるように自分の特徴や特色を生かしていきたい」と話している。

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