学研ホールディングスは25日、出版事業を再編すると発表した。「学研M文庫」や一部事業を廃止するほか、出版子会社3社を統合する。これにより、出版事業の不採算事業を段階的に縮小し、経営資源を学習参考書や児童書などの教育分野へシフトするという。

具体的には、連結子会社の学研パブリッシングが展開する「学研M文庫」や一部のムック(歴史関係や一部女性実用)などの事業を廃止するとともに、2015年10月1日を目途に、学研教育出版、学研パブリッシングおよび学研マーケティングの3社を統合する。

併せて、出版事業に所属する正社員を対象に希望退職者を募集する。対象は、学研出版ホールディングス、学研教育出版、学研パブリッシングおよび学研マーケティング各社の正社員。募集期間は2015年2月25日~3月13日、退職日は2015年4月28日。

同社は今回の事業再編に伴い、2015年9月期第2四半期連結決算において特別損失を計上する予定。金額は、2015年3月末での棚卸資産評価損約9億円、希望退職に伴う割増金約1億円、総額で約10億円程度を見込んでいる。また、2015年9月期の連結純利益予想を従来の7億円から3億円に下方修正。売上高予想は従来の930億円から950億円に上方修正した。