JR九州旅行小倉支店は臼杵駅100周年タイアップ企画として、かつての寝台急行「夕月」と特急「いそかぜ」を国鉄色の485系で再現するツアーを企画し、申込受付を開始した。

485系国鉄色

「夕月」は1965年に新大阪~宮崎間の寝台急行として登場し、新婚旅行先として人気を集めた宮崎への移動手段となり、多くの人に利用されたが、同区間に誕生した寝台特急に道を譲り、わずか3年で引退。運行当時は日豊本線の看板列車として活躍していた。「いそかぜ」も1965年、大阪~宮崎間を運行する13両編成の気動車特急として誕生。運行区間の変更などを繰り返しつつ、山陽本線・筑豊本線・長崎本線・佐世保線などで活躍したという。

今回のツアーでは、九州内に残る485系国鉄色5両編成で、「夕月」「いそかぜ」の運転を再現。3月28日は「夕月」として、直方駅から臼杵駅までを筑豊・鹿児島・日豊本線経由で運転し、翌29日は「いそかぜ」として、臼杵駅から直方駅まで日豊本線・鹿児島本線・筑豊本線経由で運転する。

ツアープランは、「夕月」に乗るAコース(日帰り)、「いそかぜ」に乗るBコース(日帰り)、往路で「夕月」、復路で「いそかぜ」に乗車するCコース(1泊2日)の3通り。旅行代金は、特製弁当付きでA・Bコース各1万円、Cコース1万8,000円。各コース共通で、記念乗車証と特製の九州鉄道記念館入場引換券、当日の運転士用携帯時刻表(レプリカ)が参加者全員にプレゼントされる。

その他、鉄道部品の車内販売、当日実装する号車札・指定席札などの販売、参加者限定の撮影会などのお楽しみもあるとのこと。参加申込みは往復はがきにて3月3日まで(必着)受け付け、応募多数の場合は抽選となる。