サーモスは2月17日、新ブランド「VECLOS(ヴェクロス)」から第1弾の製品として、真空ワイヤレスポータブルスピーカー「SSA-40M」と「SSA-40S」を発表した。発売は3月6日。価格はオープンで、推定市場価格はSSA-40Mが10,000円前後、SSA-40Sが18,000円前後(いずれも税別)。

真空ワイヤレスポータブルスピーカー「SSA-40M」と「SSA-40S」。カラーはブラック、ホワイト、レッド、ブルーの4色

サーモスは、同社が魔法びんメーカーとして培ってきた真空技術を活かし、このたび「VECLOS」ブランドとして真空遮音分野へ参入する。第1弾の製品となるSSA-40MとSSA-40Sは、同社の真空技術とパイオニア社から提供された音響技術により開発された。

音は空気の振動であり、真空中では伝わらない。SSA-40MとSSA-40Sではこれを利用して、エンクロージャーに魔法びんと同じ高真空二重構造を採用。余分な振動を伝えないことで、クリアで切れのあるサウンドを実現している。また、ノイズを防ぐために重く頑丈になりがちなエンクロージャーも、真空構造を採用することによって、軽く小さくなった。

SSA-40Mはモノラルスピーカーで、SSA-40Sはステレオスピーカー。いずれもリトラクタブルタイプのスタンドを装備しており、任意の方向へスピーカーの角度を調整可能だ。

Bluetooth 3.0+EDRに対応しており、スマートフォンなどからワイヤレスで再生を行うことができる。対応プロファイルのA2DP、AVRCPで、音声コーデックはSBC。Bluetoothのほか、φ3.5mmステレオミニジャックも装備している。

使用しているユニットはφ40mmで、実用最大出力はSSA-40Mが3Wで、SSA-40Sが2.7W×2だ。サイズは約W52×D61×H94mmで、重量はSSA-40Mが約160g、SSA-40Sが約300gとなっている。電源には内蔵バッテリーを用い、約3時間でフル充電される。SSA-40Mは最大で約10時間、SSA-40Sは最大で約6時間の連続再生が可能だ。