国税庁は16日、2014年の酒類の輸出動向を発表した。それによると、酒類の輸出金額は前年比16.9%増の293億5,100万円となり、3年連続で過去最高を更新した。

輸出数量は前年比13.7%増の8万7,796キロリットルで、過去2番目の水準となった。

国(地域)別輸出金額を見ると、1位は米国で前年比8.0%増の63億4,500万円、2位は韓国で同13.6%増の49億5,300万円、3位は台湾で同21.0%増の35億5,300万円となった。また、輸出金額上位10カ国(地域)全てで前年より増加した。

品目別輸出金額については、清酒が前年比9.3%増の115億700万円でトップとなり、5年連続で過去最高を記録。以下、ビールが同20.8%増の65億8,400万円、ウイスキーが同47.0%増の58億5,000万円、リキュールが同9.9%増の27億9,700万円、しょうちゅう等が同3.1%減の19億3,700万円と続いた。このうち、対前年比が最も高かったのはウイスキーだった。

清酒の輸出金額の推移(出典:国税庁Webサイト)

なお、清酒は輸出数量も前年比0.7%増の1万6,316キロリットルと、5年連続で過去最高を更新。輸出先は米国が最も多く、輸出金額は41億2,800万円と全体の35.9%を占めた。