映画『リトル・フォレスト 冬・春』の初日舞台あいさつが14日、東京・新宿ピカデリーで行われ、橋本愛、三浦貴大、松岡茉優、温水洋一、桐島かれん、森淳一監督が登壇。2月16日に20歳の誕生日を迎える松岡は、親友の橋本から、一足早く同作にぴったりな農園をイメージしたケーキと手紙をもらい感涙を流した。

映画『リトル・フォレスト 冬・春』の初日舞台あいさつに出席した橋本愛(左)と松岡茉優

橋本は、手紙で「まだ出合って4年くらいなのに、まるで昔から知っている友人のようです。撮影中、茉優が近くにいてくれたから頑張れたことが本当にたくさんありました」と感謝。「私も茉優の人生が輝くお手伝いをしていくつもりです。一緒に素敵な大人、素敵な女性、素敵な役者さんになりましょう」と面と向かって気持ちを伝えると、松岡は感涙を流し「20歳になりました。この映画を宣伝するためにも20歳頑張ります」と力強く宣言。2人は熱く抱擁し、手をつないで舞台を後にした。

本作は、都会で生活することに挫折して故郷の山村に戻ってきたヒロインが、四季折々の恵みをもたらす一方厳しさも見せる大自然の中で自給自足の生活を送りながら、再生していく姿を描く。

公開初日を迎えて橋本は、「朝早くからこの映画を選んで見に来てくれてありがとうございました」と観客に感謝し、松岡は「橋本愛とは3回目の共演になるんですが、やっと笑い合って同じシーンをすることができる役をいただいて、橋本愛と松岡が岩手で暮らしているようなナチュラルなお芝居ができました」と喜び、「1年かけて撮った作品だったので、色んな思いが詰まっています。見ていただけて光栄です」と笑顔を見せた。

また、本作が第65回ベルリン国際映画祭のキュリナリー・シネマ部門正式招待作品として、現地時間11日に上映。ベルリンでの感触を聞かれた橋本は、「皆さんがすごく丁寧に感想を伝えていただいて、日本の特色が色濃く映し出された作品だと思うんですけど、その美しさや厳しさも含めて、一人の女性が生きていく力強さが国境を越えて皆さんに伝わったんじゃないかなと思えたことが嬉しかったです」と、充実した表情で語った。映画『リトル・フォレスト 冬・春』は2月14日(土)より全国公開。