安藤サクラ、"2世"コンプレックス乗り越え「家族を超えられた関係になった」

 

第88回『キネマ旬報ベスト・テン』の表彰式が7日、東京・文京シビックホールで行われ、受賞者の綾野剛、安藤サクラ、池松壮亮、小林聡美、東出昌大、門脇麦、細野晴臣らが出席した。

第88回『キネマ旬報ベスト・テン』の表彰式に出席した前列左から、東出昌大、小林聡美、綾野剛、安藤サクラ、池松壮亮、門脇麦

映画雑誌『キネマ旬報』が主催する「キネマ旬報ベスト・テン」は、今年で88回目の開催。その年を代表する日本映画、外国映画をそれぞれ10本挙げるほか、主演男優賞や主演女優賞、新人男優賞、新人女優賞などを、映画評論家や映画記者らが選出する。

『0.5ミリ』、『百円の恋』の2作品により主演女優賞を受賞した安藤は、「この2作品で、生命体として大きなことに気づくことができた。新しい体験を経験させてもらった大事な作品で受賞したのはすごくうれしい」と感無量。『0.5ミリ』は、実姉の安藤桃子が監督を務め、スタッフや出演者も安藤の家族が多く、「姉は生き物として1番近いので、同じ感覚でモノを作れる。2世はコンプレックスだったんですが、今回の撮影で家族を超えられた関係になったと思う」としみじみ語っていた。

一方、「重いですね……」と言いながらトロフィーを受け取った綾野は、様々な賞を受賞している『そこのみにて光輝く』で主演男優賞に輝いたが、「自分は“たかが知れている存在”ということを知った大変ドSな作品。次回作に意欲を燃やすきっかけになった」と新たな決意を胸に。また、新人女優賞を受賞した門脇は、会場で見守る両親に、「複雑な想いもありながら、応援してくれてありがとう」と感謝の言葉を述べつつ、「これからも色んな作品に出会えるように仕事を続けて、全力を注ぎ続けようと思います」と笑顔を見せていた。

また、新人男優賞に輝いた東出は、「光栄でうれしく思っています。池松くんをはじめ、年下の素晴らしい役者さんたちも脅威に感じていますし、競争の中で立ち続けていたい。自分自身に貪欲になって役者を続けていきたい」と気合十分。元日に女優の杏と入籍したばかりの東出は、MCを務めた笠井信輔アナウンサーから祝福を受けると、「ありがとうございます。(受賞について)『良かったね』と言ってました」と照れ笑いを浮かべ、「今はお互い仕事に邁進しているところなので、(幸せは)後で噛みしめることになるのかな」と近況を報告していた。

第88回『キネマ旬報ベスト・テン』受賞者一覧

  • 日本映画作品賞 『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)
  • 外国映画作品賞 『ジャージー・ボーイズ』(クリント・イーストウッド監督)
  • 文化映画作品賞 『鳥の道を越えて』(今井友樹監督)
  • 日本映画監督賞/読者選出日本映画監督賞 呉美保監督(『そこのみにて光輝く』により)
  • 外国映画監督賞/読者選出外国映画監督賞 クリント・イーストウッド監督(『ジャージー・ボーイズ』により)
  • 日本映画脚本賞 高田亮(『そこのみにて光輝く』により)
  • 主演男優賞 綾野剛(『そこのみにて光輝く』、『白ゆき姫殺人事件』により)
  • 主演女優賞 安藤サクラ(『0.5ミリ』、『百円の恋』により)
  • 助演男優賞 池松壮亮(『ぼくたちの家族』、『海を感じる時』、『紙の月』により)
  • 助演女優賞 小林聡美(『紙の月』により)
  • 新人男優賞 東出昌大(『寄生獣』、『クローズEXPLODE』、『アオハライド』ほかにより)
  • 新人女優賞 門脇麦(『愛の渦』、『闇金ウシジマくん Part2』、『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』により)
  • キネマ旬報読者賞 細野晴臣(キネマ旬報連載『映画を聴きましょう』により)

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