安さだけじゃない魅力がカプセルホテルにあるそうだ

中国の年間イベントの中でも最も重要とされる春節(旧正月)を前に、中国では旅行機運が高まっている。なかでも円安でお得なショッピングが楽しめる日本への注目は高く、中国版ツイッター「ウェイボー」でも、中国インターネットユーザーによる日本旅行に関するつぶやきが多数アップされている。

中国人観光客といえば、銀座で高級品を多数購入するといった「富裕層」の行動が話題になりがちだが、一方で中国語で「背包族」といわれるバックパッカーの若者たちも日本に訪れ、貧乏旅行を楽しんでいる。

そんな「背包族」が最も注目しているのが、日本のカプセルホテル。価格の安さに加え、その独特な形状が建築物としても注目されており、「形がかっこいい」「一度は泊まってみたい」などと、あこがれの対象にまでなっているのだ。

「寝返りだって1回うてるほど」

世界各国を旅しているという旅行好きの女性ネットユーザーは、「カプセルホテル大好き! すごく面白い! 閉塞感もなくて快適! きれいで静か! 」とカプセルホテルの素晴らしさを熱くつぶやいている。また、京都で利用したある男性も「寝返りだって1回うてるほど。温度や音楽の大きさも自分で設定できて、人間工学的によく研究されている。ぜひみんなも一度試して欲しい」と強力に推薦している。

また、LCCを利用して日本へ来る人でフライト時間に合わせ、成田空港や羽田空港内のカプセルホテルを利用する人も多く、「とにかく便利! 全世界の空港にカプセルホテルがあったらいいのに」というツイートも。

一方、"懲り懲り派"の意見は……

しかし、一方で、ウェイボー上では念願のカプセルホテルを体験したけど、ひどい目に遭ったという"懲り懲り派"もいるにはいる。特に、「私のカプセルの下の人のいびきがうるさくて寝られなかった」「京都の紅葉時期でホテルに人が多すぎて、利用しづらかった」など、個別に運が悪い経験をしてしまった人が多い。

ただ、こうした人も、コメントで寄せられた「カプセルは本当に臭くないの? 清潔なの? 」という問いには、「ニオイはないし、とても清潔。何時間か寝るだけと思えばいいかも」と答えている。日本の"おもしろ名所"としては、中国の若者たちからの評判は総じて悪くないようだ。

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