リエンゲージメントの運営する、カウンセリングルームReengagementはこのほど、新サービス「心のフィットネス CLUB会員制度」を開始した。同サービスでは、精神疾患(精神障害)を持つ人を対象に就労支援を行う。

ワーキングケアカウンセリング イメージ図

企業も安心して雇用できる取り組み

同施設によると、うつ病を始めとする精神疾患(精神障害)の人を雇用したいという企業ニーズが高まっている一方、雇用経験のある企業からは「突然来なくなったり、急に辞めてしまって困る」という声も寄せられているという。そこで、企業は安心して雇用でき、当事者も仕事を続けることができる仕組みとして、「ワーキングケアカウンセリング」を開発し支援にあたってきた。

「ワーキングケアカウンセリング」では、不安・不満の昇華・解消はもちろん、復職(リワーク)プログラム、身体的なストレスコントロールを重視している。生活記録をベースに、処方(薬)の変化、睡眠の安定、食事、運動量などをアドバイスし、必要に応じて状態の確認も実施する。

今回、同カウンセリングシステムをさらに受けやすくなった精神障害者雇用継続システムとして「心のフィットネス CLUB会員制度」の提供を開始した。定期的なカウンセリングだけではなく、メンタル管理システム「コンケア」の利用がセットになっている。

「コンケア」は、毎日の出退勤に合わせ気分の変化を監視し、その状況に合わせ、心身のフォローアップをする仕組み。利用者が、毎日安定的に出勤できていない場合や、気分の落ち込みが続いていた場合に、不安・不満の解消に努め、症状が悪化せず、再発させないよう取り組む。

同システムは、わずわしい手続きをできるだけ削減するために、会員制度という形態で提供する。心身の健康を確認できるよう、自律神経バランスやストレス耐性を計測する「自律神経計測」、栄養バランスや新陳代謝を見る「血流スコープ」といった機器や「WAIS-III成人知能検査」「GHQ精神健康調査」などの心理テストも取り入れる。

会員には会員証も用意。会員証を企業に提示することで、自身の障害を理解し、その対処をして発症を予防しているというアピールポイントとなる。企業側から見ても安心感が高まるため、幅広い職種・好条件の求人を得やすくなるという。

同システムの対象となる人は、うつ病など精神疾患(精神障害)について悩んでいる人。本人以外の相談も受け付ける。利用料金は、登録料は月1万2,000円(面接料金、心理テスト含む)。利用料は月1万2,000円。週1回の面談は30分程度で、上限を超える場合1回3,500円。価格はすべて税別。