あしたのチームは14日、「中小企業の人事に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2014年12月24日~26日、対象は従業員300名未満の会社の経営者または人事評価をする立場であるマネージャー層。有効回答数は400件。

優秀な社員を定着させるのに重要なことは?

「会社で辞めてほしくない社員が辞めてしまったことがあるか」という質問に対し、全体の65.5%が「ある」と回答した。経営者層とマネジメント層で比較をしてみると、現場で働くマネジメント層の約79.0%が「辞めて欲しくない社員が辞めてしまった経験がある」と回答。一方、経営者層による同回答は52.0%にとどまった。

「辞めてほしくない社員が辞めてしまった理由・原因」で最も多かったのは「給与と頑張りの連動がないことが理由」(37.4%)。以下、「家庭の事情」「仕事内容・部署が原因」「労働時間・社内環境が悪い」「上司とのコミュニケーション不足」などが上げられた。

「辞めてほしくない社員が辞めてしまった理由・原因」

「辞めてほしくない社員が辞めてしまったとき、どのような感情になったか」という問いでは、「無念」(50.4%)が最も多い結果に。以下、「不安」「悲しみ、切なさ」「焦燥」「後悔」が続いたが、「嫌悪」「怒り」などは2%前後にとどまった。

「辞めてほしくない社員が辞めてしまったとき、どのような感情になったか」

「従業員の定着率をよくするために、重要だと思うこと」を尋ねたところ、最も多い回答は「評価」、次いで「労務」「雇用」「教育」という順位となった。

「従業員の定着率をよくする為に、重要だと思うこと」