JR西日本は19日、来春のダイヤ改正(2015年3月14日実施)について発表した。北陸新幹線金沢開業に合わせて在来線の輸送体系を見直し、金沢駅発着の特急「ダイナスター」「能登かがり火」が運転開始される。

特急「ダイナスター」「能登かがり火」はともに681系・683系6両編成で運転(写真は683系)

北陸新幹線長野~金沢間はダイヤ改正の実施日と同じ来年3月14日に開業。これにともない、現行の特急「はくたか」「北越」が全列車・全区間で運転取りやめとなるほか、特急「サンダーバード」は和倉温泉駅発着の1往復を除いて金沢駅発着となり、L特急「しらさぎ」もすべて金沢駅発着に。富山~金沢間シャトルタイプ「つるぎ」など、北陸新幹線の列車と金沢駅で接続するダイヤとなる。

あわせて「サンダーバード」「しらさぎ」ともに編成が変更される。「サンダーバード」はグリーン車(1号車)が金沢寄りとなるように編成方向が改められ、「しらさぎ」は現在の5・8両編成から6両編成に統一される。これにより、両列車とも1号車がグリーン車、2~4号車が指定席とされ、乗車位置がわかりやすくなることから、金沢駅で乗り換える際もスムーズな移動が可能になるという。

北陸本線福井~金沢間では、新たな特急「ダイナスター」がデビュー。恐竜化石の発掘で知られる福井県にちなみ、恐竜の英訳「ダイナソー」と、地元の期待を込めた「スター」を組み合わせた列車名となった。同列車は681系・683系6両編成を使用し、「サンダーバード」「しらさぎ」が運転されない朝・夜の時間帯に運転。下り3本はいずれも朝6~7時台に福井駅を発車し、金沢駅で北陸新幹線「かがやき」に接続。上り3本は21時以降、毎時1本ずつ金沢駅を発車する。福井~金沢間ではその他、平日に特急「おはようエクスプレス」(福井発金沢行)・「おやすみエクスプレス」(金沢発福井行)も運転され、681系・683系3両編成(すべて自由席車)が使用される。

金沢~和倉温泉間では、北陸本線から直通する特急「サンダーバード」1往復に加え、特急「能登かがり火」を5往復運転。計6往復をおおむね2時間間隔で運転する。「能登かがり火」の列車名は、「火」「灯り」を連想させる能登の幻想的な風景と、かがり火の燃え盛る勢いをイメージして命名された。681系・683系6両編成を使用し、金沢駅で北陸新幹線の列車や「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する。