JR北海道はこのほど、この冬に実施する安定輸送のための設備対策と除雪計画を公表した。除雪機械126台のうち3台を新型へと入れ替えるなど、ハード面の強化を図る。

JR北海道が冬の安定輸送に向けた取組みを公表(写真はイメージ)

新型除雪機械3台は、線路上や周囲の雪をロータリー装置で遠くへ飛ばす「排雪モーターカーロータリー」。駅構内でも駅間でも活躍する車両で、JR北海道は62台を配備している。その他、モーターカーの先頭部にラッセル装置を取り付けた「排雪モーターカー」56台、排雪モーターカー2台を連結して作業スピードを上げた「ラッセルモーターカー」4編成8台の計126台を全道に配備し、それぞれの性能を生かした除雪を行う。

また、雪や氷の付着によりポイントが動かなくなる「ポイント不転換」を防ぐため、ポイント周辺の雪を溶かすマットヒーターや、氷などを吹き飛ばす圧縮空気式除雪装置などを計398カ所に設置。線路上の吹き溜まりを防ぐための防雪柵は今年度、791mを新設し、総延長77.712kmに達した。無人駅や列車本数の少ない線区、札幌圏の重要な箇所など92カ所にモニターカメラを設置し、降雪状況を把握するとともに大雪や天候の急変に備える。各箇所に2,000名規模で除雪係員を雇用し、予防除雪の徹底を図るとしている。

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